今日はこの先数年の日本の運命をかけた大切な一日ですね。
日本はこの先どこへ向かうのでしょうか。
さて今日は学部生のneuro-rehabilitationの授業の実技試験の採点をしてきました。
カナダで理学療法士(Physiotherapist; PT)のライセンスを大学で取得する場合、学士(Undergraduate)+修士(Professional master)を修了する必要があります。学部生からPT学科にすでに在籍する場合、成績さえよければそのまま修士に上がることになります。
また学士を他学部や他大学で終了した場合、Professional masterへと編入することができます。
その場合、不足している科目を1年かけて補う(Qualifying year)ことになります。
今日のテストはUndergraduateの3年生とQualifying yearの学生でした。
普段は採点はTeaching Assistantが行うのですが、今回はお願いしてTAをしていない自分も混ぜてもらえました。
OSCEは臨床場面のシュミレーションで、定められた時間内に評価と治療計画を立てるというものでした。自分の担当したステーションは脊髄損傷の重症度評価(ASIA)の実施とそれに基づく治療計画立案が課題でした。
プロの役者さんが患者役です。そして、評価者と実施者はマジックミラー越しに区切られています。
このSimulation CentreはPT学科以外にも看護、医学科なども使います
プロの役者さんはさすがで、かなりリアルに演技していました。話によるとOSCEの稼ぎだけで飯を食べている役者さんもいるとか。どうしたらそんなことが可能なんだろう??
OSCEは日本の大学学部に在籍している際にすでに経験していましたが、こちらの方がよりシステマティックな印象です。人手があるからでしょう。お金かけているなーという印象です。
学生のレベルは・・・もしかすると日本の自分のいた大学の方が上かも??
特に目についたのは時間管理、姿勢変換、ハンドリングの雑さです。もっと効率よくできるのに、練習ではもっと上手くできていたのに・・と周りの評価者も頭を抱えていました。
うまくできていないのは学生も自覚できていたようで、部屋を出ていく際にはほとんどの学生がうなだれていました。。
こうやって失敗経験から学ぶのは国境を越えて同じです。
まだTAはやっていませんが、教育もとても興味があるので来年はやりたいと思います。