2014年12月13日土曜日

OSCE (Objective Structured Clinical Examination)

こんにちは。

今日はこの先数年の日本の運命をかけた大切な一日ですね。
日本はこの先どこへ向かうのでしょうか。


さて今日は学部生のneuro-rehabilitationの授業の実技試験の採点をしてきました。
カナダで理学療法士(Physiotherapist; PT)のライセンスを大学で取得する場合、学士(Undergraduate)+修士(Professional master)を修了する必要があります。学部生からPT学科にすでに在籍する場合、成績さえよければそのまま修士に上がることになります。

また学士を他学部や他大学で終了した場合、Professional masterへと編入することができます。
その場合、不足している科目を1年かけて補う(Qualifying year)ことになります。

今日のテストはUndergraduateの3年生とQualifying yearの学生でした。
普段は採点はTeaching Assistantが行うのですが、今回はお願いしてTAをしていない自分も混ぜてもらえました。

OSCEは臨床場面のシュミレーションで、定められた時間内に評価と治療計画を立てるというものでした。自分の担当したステーションは脊髄損傷の重症度評価(ASIA)の実施とそれに基づく治療計画立案が課題でした。

プロの役者さんが患者役です。そして、評価者と実施者はマジックミラー越しに区切られています。

このSimulation CentreはPT学科以外にも看護、医学科なども使います



プロの役者さんはさすがで、かなりリアルに演技していました。話によるとOSCEの稼ぎだけで飯を食べている役者さんもいるとか。どうしたらそんなことが可能なんだろう??


OSCEは日本の大学学部に在籍している際にすでに経験していましたが、こちらの方がよりシステマティックな印象です。人手があるからでしょう。お金かけているなーという印象です。

学生のレベルは・・・もしかすると日本の自分のいた大学の方が上かも??
特に目についたのは時間管理、姿勢変換、ハンドリングの雑さです。もっと効率よくできるのに、練習ではもっと上手くできていたのに・・と周りの評価者も頭を抱えていました。

うまくできていないのは学生も自覚できていたようで、部屋を出ていく際にはほとんどの学生がうなだれていました。。

こうやって失敗経験から学ぶのは国境を越えて同じです。

まだTAはやっていませんが、教育もとても興味があるので来年はやりたいと思います。

2014年12月5日金曜日

モントリオール vs トロント 市街地の移動しやすさ対決!

こんにちは。

先日、ナイアガラ・トロントへ行った際に気が付いたのが、公共交通機関の違いです。
同じカナダ国内でも、州が違うだけでこんなにも違うものか、と面白かったので今回はその違いをユーザー視点から検証してみます。

1.公共交通機関の利便性
トロントの公共交通機関のシステムはTTC (Toronto Transit Commission)が管理・運営しています。地下鉄、路面電車、バスが一体で管理されているため、TTCを利用すればダウンタウン内はたいていの場所に行けるようです。


TTCのメトロ路線図


一方、モントリオールも同様にSTM (Société de transport de Montréal)が管理・運営しており、利便性ではトロント・モントリオールともに十分利便性は高いと思います。トロントもモントリオールも、地下鉄の線の数が少なく、とても分かりやすい構造になっているのもいいです。

STMのメトロ路線図
2.料金
TTCは片道、大人(高校生以上)$3, 65歳以上$2、13-19歳$2、2-12歳¢75です。
定期は月あたり大人(高校生以上)$133.75、65歳以上$108、13-19歳$108です(https://www.ttc.ca/Fares_and_passes/Prices/index.jsp)。

STMは片道、大人$3, 子ども(6-17歳)$2, 65歳以上$2です。
定期は月あたり大人$79.5, 子ども(6-17歳)$47.25, 学生(18-25歳)$47.25、65歳以上$47.25です(http://www.stm.info/en/info/fares/transit-fares/monthly-cam)。

片道料金はほぼ変わりませんが、月料金になるとモントリオールの方が断然安いですね。


3.地下鉄の乗り心地など
TTCはつい最近、車両を新型に変更しました。
流線型でかっこいいです。


日本では結構当たり前ですが、車両間を移動できる構造というのは意外と斬新だったようです。
走行音も小さく、声も普通のボリュームで会話できます。
 
 
一方のわれらがモントリオール。1960年代に導入されて以来、型は変わっていないそうです・・・。


味がっていい・・・そうとも言えますが、車内では時折、叫ぶようなボリュームでやっと会話が成り立ちます。
 
STMもこんな新型車両を開発中らしいですが、これが導入されるのは何年先になるのでしょうか。友人の話では、新型車両導入のうわさが出てすでに5年くらいになるそうです。
そのあたりはケベコワ時間ですので、期待しすぎず気長に待つのが一番よさそうです。
 
 


4.駅の構造
バリアフリーが一般化していないのはどちらの都市も共通しています。トロントの駅もダウンタウンの一部はなかなかおしゃれでしたが、モントリオールほどではなさそうです。


5.その他
トロントにもシェアバイクがありました!しかもモントリオールのBixiにそっくり!

間違いなく、モントリオールと同じシステムでしょう。はじめて、モントリオールの何かが外で参考にされているのを見て少し誇らしい気持ちになりました。

トロントでの自転車の移動は行っていませんが、どうやらバイク専用車線はモントリオールほどは整っていない印象でした。ちょっと慣れないと、危ないかもしれません。

自転車での移動はモントリオールの方が利便性・安全性ともに高い印象です。ただ、道路の路面はトロントの方が圧倒的にきれいで、その意味ではトロントも安全かも。


6.結論
カナダのこの2都市ではともに公共交通機関が安全で利便性が高いことがよくわかりました。

トロントはカナダのビジネス中心地で機能的、快適かつ実用的だが料金が高い。モントリオールは芸術の街で機能的ではないが駅に一ひねりしてあり、料金も手ごろ。

都市の特性がそのまま交通機関にも表れているのでしょうか。

2014年12月3日水曜日

今年ラストラン

こんにちは。

モントリオールはまるでジェットコースターのごとく日々気温が10℃以上上下しています。
昨日はマイナス15度まで下がったと思ったら、今日は3℃くらいまで上がりました。

Mont-Royalはすっかり雪が積もってしまって走れないため、この1ヶ月くらいはすでに屋内トラックを走っています。最近は週3ペースでのトレーニングができているので、調子いいです。

まずウェイトトレーニング、体幹の補強、コアスタビリティの補強、軽いストレッチをして、その後に走っています。昨年の足底腱膜炎の反省を踏まえて、走る前にある程度体を動かすようにしています。

ランニングは、2500m: 60sec/200m + 2000m 55sec/200m + 2000m 50sec/200m + 1000m 45sec/200m で、計7500mのビルドアップでやっています。昨年よりもこのメニューは余裕をもってできるようになりました。

12月5日から12月22日まで屋内トラックが使用できず、しかも12月19日に自分は日本に一時帰国するため、今日がラストランでした。帰国まではジムのトレッドミルで走っておきます。
最近PCが電源が勝手に切れるなど、すごく不調なので、帰国したら買い替えたいと思っています。。


2014年11月29日土曜日

大学院で求められること

こんにちは。


自分の研究室(研究所)では、だいたいの学生は研究所にいるプログラマーに解析プログラムの作成を依頼するため、自分でプログラミングに四苦八苦する必要はありません。

ただ、自分はこれにはすごい違和感を覚えました。
博士課程にいる間、または今の研究環境にいる間は、たしかにプログラマーに頼めますが、将来違う環境になったときに、自分で解析プログラムを組めないと、結局またプログラマーを雇わなくてはいけません。
それに、解析プログラムを作れなければ、自分の行っている解析がひとつひとつが理解できているのか、疑問です。他人が作ったプログラムを100%信頼することはできません。もしかするとどこかにエラーがあるかもしれません。

将来のことも考えて、自分はプログラミングを自分で勉強することにしました。
同僚はみなプログラミングを知らないので、本当に自分一人での勉強でした。

昨年の冬学期、初めてプログラミングの壁にぶつかってから一年弱。
今はようやく自分の研究の範疇なら自分で解析のプログラムを作れるようになりました。
この一年、わからないことがある度にとにかくネットで調べ、時間がかかりながらも少しずつ身に着けてきました。


大学院は成果が求められる、厳しいところです。
指導教官とともに目標を立て、期末になるとその成果を評価されます。
その評価が2期続けて基準に満たないと、博士課程から去らなければいけません。


別の研究室の同僚が、いまピンチです。
ずいぶん前から、指導教官から、プログラマーに頼ることなく自分でデータを解析しろと言われていたそうです。
プログラミングを勉強しなければとわかりつつも、なかなか手が出せずにズルズルと時間が過ぎ、ついに来週、指導教官にデータ解析の結果を発表し、その結果次第では退学となる段階だそうです。


彼はほかの同僚と同様に、プログラミングは全く知りません。
そして昨日、その同僚に助けを求められました。


おい、でも来週って・・・今日はもう土曜日だよ??


今日は午前中ジムで体を動かした後、午後はずっとその同僚のデータ解析の手伝いをしていました。バーチャルリアリティ(VR)を使ったkinematicsの研究なのですが、VRの出力とkinematicsの出力の両方を扱わなければならずとても苦戦しました。が、勉強になりました。
なんとか欲しいデータと図が導けたので、これで彼もひとまずは大丈夫だと思います。


大学院では、学校側は研究者になるための技能を獲得するすべてをサポートしてくれるわけではありません。それでも、自分の研究に必要な技能は求めてきます。
そのため、学生は自分に必要な技能は自ら学ぶことが求められています。

今日、同僚のデータ解析を手伝って、この一年の努力は無駄ではなかったんだと実感しました。

2014年11月24日月曜日

ユダヤ式週末の過ごしかた

こんにちは。

モントリオールは移民が人口の多くを占め、人種、宗教、信条がとても多様です。
研究所のある病院も、ユダヤ人が作った財団によってできたリハ病院です。

入口には祭壇が(写真はとらないでおきました)


カフェテリアはコーシャ式エリアと一般エリアが分かれています。
食器も別々です。




 
院内には教会もあります。

ユダヤ系の病院だからなのかはわかりませんが、研究室の同僚にはユダヤ人がけっこういます。
先日、ユダヤ人の同僚の家でディナーに招かれました。


食べ物はスープ、パン、肉料理のメイン、サラダ、ワインで、とてもおいしくいただきました。






ユダヤ人は金曜の日没後からは伝統的なライフスタイルに戻り、なるべく電化製品を使わない生活をするのだそうです。敬虔なユダヤ教徒は金曜の午後はあらゆるスイッチやボタンも押さないようにするのだとか。

したがって、自分の所属する研究所のエレベータも、スイッチを押したくない人に配慮して、金曜の日没以降は、すべての階に止まります。

金曜の夜はディナーを食べた後、教会に行ってお祈りをするのだそうです。
そして、土曜は休日で、日曜はもう平日と同様に働くのだそうです。
土日が休日なのはキリスト教式の週末のシステムのようです。

宗教は本当に生活の一部のようです。

自分は特に信仰している宗教はありませんが、でも、考えてみたら日本でも正月の初詣や節句、節分、お盆やお彼岸など、生活に溶け込んでいてあまり意識しないけれども実は宗教が背景にある行事ってけっこうありますよね。

とくにカナダのような多様性のある社会を維持するには、いろいろな宗教を持つ人々の習慣や信条に敬意を持つのはとっても大事だと思います。

2014年11月17日月曜日

Winter is comming!

こんにちは。

モントリオールは雪景色です。
気温は0℃前後とあまり寒くありません。
水分を多く含んだ重たい雪が積もっています。
この時期の雪は解けやすく、かえって歩くのには危険です。


 

研究室を出たころには辺り一面すっかり雪景色です
いよいよウィンターブーツの出番です。

2014年11月12日水曜日

Potluck

こんにちは。

今日は研究法の授業のあと、クラスメイトでPotluck(持ち寄り料理のパーティ)を行いました。
なにしろ多国籍の学生から成るクラスですので、さまざまな料理がならびました。

ブラジル、トルコ、エジプト、カナダ、フランス、コンゴ、日本、フィリピン料理。
アレルギーや宗教などへの配慮を忘れないのも、カナダならではです。



ちなみに日本代表はちらし寿司を作りました。Potluckではたいてい、ちらし寿司を持っていきます。素さえあれば炊き立てのご飯に混ぜて、あとは厚焼き玉子とエビを別に用意しておくだけです。
こうすればベジタリアンの人でも好きなものをトッピングできて、しかも一応これも寿司なので、けっこう喜んでもらえます。

意外と肉料理(特に豚肉)は食べれない人も多いので、ベジタリアンの人も食べられるレパートリーをもう少し増やしたいと思うのですが、やはりちらし寿司の手軽さから、つい楽をしてしまい、なかなか進歩しません。

2014年11月10日月曜日

トロント、ナイアガラ旅行

こんにちは。

この間の週末で、1泊2日でトロント・ナイアガラへ旅行へ行ってきました。
モントリオール⇔ナイアガラの移動手段はたくさんあります。

1.バス
これが最も安い。ツアーなら$100以下で交通費、宿泊費込の場合あり。
移動時間は5~7時間以上のため、体力勝負。またツアーのため決まった場所にしか行けない。

2.電車
モントリオール⇔トロントはVIAにて。シーズンにより値段は異なりますが、今回は往復$220くらいでした。こちらは座席にWiFi接続、コンセント付きです。
しかも帰りは$6増しでビジネスクラスに乗り、食事とドリンクサービス付(アルコール含む)でした。
 
 
電車の旅はかなり良かったです!移動距離5時間程度なら、飛行機よりも良いかもしれません。

トロントで観光して、翌朝にナイアガラへバスにて移動。
こちらは往復で$29。安い。トロント⇔ナイアガラは1時間30分から2時間なので、十分我慢できます。

3.飛行機
これは最も早いが、値段が高い。往復$500くらいはするのでは。
モントリオール⇔トロントは1時間程度です。


ナイアガラの滝はオフシーズンのため空いていました。


まだナイアガラは紅葉しています




気温はまだ5℃くらいはあり、まだまだ観光できる寒さでした。
滝壺に近づく船も、少し濡れますが着替えは必要ありませんでした。

落差は50mちょっとらしいですが、スケールがすごいです。
よく見ると、滝壺には鳥がたくさん飛んでいます。

この鳥たちは、滝に落ちて気絶した魚を食べるために集まっているのだそうです。
滝から落ちた魚の90%は生きて滝壺を泳いでいるとのことです。

2014年10月26日日曜日

ワード書式設定

こんにちは。

教授たちは、概して一年中忙しいものです。
何人もの学生のプロジェクトを束ね、学生の書いたさまざまな書類に目を通し、修正したりコメントしたりしています。

ほんのささいなことと思うかもしれませんが、行間の設定や余白、用紙のサイズなども鋭く指摘してきます。
先日初めて知ったのですが、英語(アメリカ)、英語(カナダ)では少なくとも、既定の用紙サイズはLetterであり、行間の設定も日本語とは異なります。日本語では規定値はA4で、そのまま英語で文章を打ち込むと行間はダブルスペースになってしまいます。
なんと今まで1年間気づかずに学生生活を送ってきました。

自分の教授はOfficeのワードをつかっています。日本語の設定のままではコメント欄もなぜかダブルスペースとなってしまい、「コメントがすぐにいっぱいになってしまう」と教授がイライラ。

たしかに、友人のレポートと比べてずいぶん行間が広いなという印象を持つことは多々あったのですが、あまり気にせず放っておいたら、今回、教授に指摘されました。文字数指定の場合はあまり関係ありませんが、枚数指定の書類作成の時には、ダブルスペースでは書ける内容が半分です。このまま気づかずにいたら、いつか大事な書類できっと大変な目に合っていたでしょう。。


結果としては、ワードの規定の言語を英語(カナダ)にするだけですべて解決しました。
おや?と思ったらすぐ調べることが大事だとよくよくわかりました。



日本はまだまだ暖かいでしょうか。
こちらはこの2週間くらいでぐっと秋が深まり、紅葉も終わり、だいたい樹も葉を落としてしまいました。Mont-Royalの地面は落ち葉で黄色い絨毯のようになっています。




Mont-Royalタイムトライアルも、雪が降るまでは続けたいと思います。。

2014年10月9日木曜日

アジア1の英語教育

こんにちは。興味深い記事がありました。

「学校で英語を勉強しても使いこなせるようにならないと批判されてきた日本の英語教育。文部科学省の専門家会議は、小学校3年生から英語教育を始めるなどしてアジアトップの英語力をめざすとする提言をまとめました。」
NHK 時論公論(http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/200609.html)

「アジアトップ」とはいいますが、簡単にはいかないと思います。
どこまでのアジアをさしているのでしょうか。

以下、Wikipediaより
・東アジア:日本、韓国、中国、北朝鮮、台湾、モンゴル
・東南アジア:インドネシア、カンボジア、シンガポール、タイ、フィリピン、ブルネイ、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、ラオス、東ティモール
・中央アジア:ウズベキスタン、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン
・インド、スリランカ、ネパール、パキスタン、バングラデシュ、ブータン、モルディブ、アフガニスタン
・北アジア:ロシア
・西アジア:アラブ首長国連邦、バーレーン、イラク、イスラエル、ヨルダン、クウェート、レバノン、オマーン、パレスチナ、カタール、サウジアラビア、シリア、イエメン、トルコ、キプロス

・・・アジア広し。

カナダの大学には様々なアジアの国からやってくる学生がいます。
自分がこれまで接する機会がありとくに英語を思うままにつかえていると思うのは、シンガポール、フィリピン、インドから来た留学生たちです。

これらの国出身の学生に共通するのは、大学での教育は英語で行われていたということです。
つまり、英語の試験のための勉強ではなく、英語以外の科目も英語で授業を受け、アサイメントを提出し、試験を受け、プレゼンをしてきたのです。

英語教育の目的は、英語試験のスコアがアジアトップになることではなく、学生が社会に出たときに海外の人たちと経済的に、文化的に対等に交流できることなのではないでしょうか。

本当に英語を「使いこなす」能力をつけたいのであれば、英語教育を独立して考えるのではなく、教育全体で取り組む必要があると思います。

ただし、課題は多いと思います。

1.英語で授業をするだけの語学力がある教育者の数が足りない
これは根本的にまずい状況ですが、事実だと思います。この課題については、いまの先生たちが頑張るしかないと思います。先生は頭のいい人がなるのではなくて、教えるということを通して自らが学び、結果的に学習が進んでいる、ということを聞いたことがあります。先生は常に学習の資質のある人たちがなる職業ではないでしょうか。すえに専門分野の知識に秀でている先生であれば、専門用語を覚えるのもそれほど大変ではないのでは。先生の資質の限界で学生の学習機会が限られるというのは残念ですし、すべての教育者がそれを望んでいるわけではないのでしょうか。

2.英語を将来使う必要性を感じない、というか本当に必要ない人もいる
これは選択の問題だと思います。多様な生き方があっていいと思いますので、無理に英語での教育を日本人全員が受ける必要はないと思います。したがって、義務教育レベルでは、英語の授業はこれまでと同じようでいいのではないでしょうか。ただし、英語だけではなく、海外の人との文化的な交流の機会を提供することは義務教育の段階でも重要だと思います。いざ選択する際に、判断材料をしっかり持ち合わせていないと、フェアではないと思います。

3.国語教育をさしおいて英語での教育を行っていいのか
英語の語学力と日本語の語学力は拮抗するような関係ではないと思います。つまり、どちらか一方が高いとどちらかが犠牲になる・・というものではないと思います。言語学については知りませんが、バイリンガルの方と話しても、片一方が流暢になったからもう一方の言語を忘れるということはないと聞きます。言語は使用依存的できでしょうから、片一方の言語を「使わない」せいで忘れることはあるでしょう。ただ、日本に住んでいる限り、日本語を「使わない」という状況は考えにくいです。しっかりした日本語を日常的に使う機会があれば、日本語が稚拙なレベルになってしまうということはまずないと思います。


アジアトップレベルの英語をめざすこと自体はとてもいい取り組みだと思います。
皆が知恵を出し合って、色々な選択肢があり多様性のある社会にできるといいですね。

2014年9月29日月曜日

Ethics approval

こんにちは。

ヒトを対象とした研究を進める以上、避けては通れないのは倫理審査委員会です。
研究内容と、研究によるHarmとBenefitを明記する必要があります。

特に自分のような基礎研究分野ですと、なかなか被験者本人へのBenefitはないことが多いです。
しかし、基礎研究での仮説検証をもとに、より臨床研究への応用がなされますので、社会への学術的進歩、あるいは社会的なBenefitはもちろんあります。

したがって、研究の方法論のみではなく、研究の背景にある社会のニーズ、また研究結果の予測される社会への還元なども可能な限り詳細に記述する必要があります。ここでもやはりKnowledge Translationが非常に大事、ということのようです。

また研究概要やコンセントフォーム(同意書)は英文と仏文の両方を用意しなければならないのは、ケベック州ならではだなぁという気がします。

いまは倫理委員会の書類の準備と、論文執筆、授業でなかなか忙しくしています。

最近のMont-Royalタイムトライアル
9/24 18分56秒
9/27 18分27秒
9/29 19分46秒


何気に9/27についに18分30秒を切りました!!!!
気温も暖かく、体がよく動いてくれました。これで今年の目標は達成です。
昨日はモントリオール国際マラソンがあったのですが、登録時期が遅いと参加費がすごく高いので自分は参加を見送りました。昨日はかなり暖かかったので、熱中症とか大丈夫だったんでしょうか。

来年は挑戦したいと思います。

2014年9月20日土曜日

日本のニュース

こんにちは。

もともと日本でもテレビはそれほど見ていなかったので、今はテレビなしでの生活です。
しかしモントリオールにいても、日本のニュースはとっても気になります。

インターネット環境さえあれば、こちらで日本のニュースを得る方法はかなりあります。
主な情報源としては・・・
①Yahoo! ニュース
②MSNニュース
③NHKニュース
④その他新聞社のニュース

でしょうか。前のアパートでケーブルテレビで日本のテレビが見れたときは、それこそ生中継でNHKのニュースも見ることができました。

自分がこれまで使ってとくにいいなと思ったのは、NHKのサイトです。
どうしても検索エンジンのトップページだと、どうも記事の内容が偏っていたり、やたらにcatchyな表題だったりするのであまり自分は最近見ていません。

NHKのうち、とくにNHK解説室のウェブページは整理されていて、記事内容もとても分かりやすく、比較的フェアな立場で事実を伝えてくれていると思います。
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu/

考えてみれば日本にいた時も、時論公論だけはけっこう見ていた気がします。
情報が溢れている中で、時間をかけすぎずにしっかり情勢を把握するにはテレビがなくても十分な気がします。テレビだととにかく次から次に勝手にニュースが変わり、別に興味のないニュースも見ることになりますが、ネットだと自分の関心に合わせて情報を集められるので効率はいいかもしれません。


街路樹も紅葉が始まりました



マーケットも徐々に秋の装いです
 

ハロウィン用のかぼちゃが早くも出始めました
 
 
Mont-Royal山頂の樹も少しずつ紅葉が始まっています。
今日は気持ちいいペースで走って19分16秒
 
 
今日もジムに行った後台湾料理を食べました。
コストパフォーマンス高し。
 

2014年9月17日水曜日

Mont-Royal タイムトライアル

こんにちは。

モントリオールはすっかり秋めいてきてます。日本も少し涼しくなってきたでしょうか。
Mont-Royalの楓の葉も樹によっては色づき始めています。これから一気に紅葉が進むでしょう。
考えてみたらモントリオールの木々は約半年は葉を落としています。
きっと夏の間にたっぷり光合成して栄養を蓄えて、冬に備えているんですね。

自分も暖かい間はなるべく外を走りって栄養を蓄えたいと思います。なにしろ定期的に走ると体の調子が良くて、仕事もはかどります。

走るとき、上りはとにかく必死なのであまり気になりませんが、下りは汗が冷えて寒くなります。
最近は風邪をひかないように、ウィンドブレーカーの上だけ着て走ってます。

9/13: 19分15秒
9/15: 19分34秒
9/17: 18分47秒

どうやら、水曜日は調子が良いようです。
朝9時から13時までの授業直後にいつも走っているのですが、この時間だとけっこう自転車が走っていて、自転車の後を追いかけて走るとペースが保てるようです。

後ろを必死に付いて行かれる自転車にとっては若干迷惑かもしれませんが・・・ある程度距離は保っているので大丈夫だと思います。

2014年9月10日水曜日

Package from Japan

こんにちは。

日本からの帰国時に、小包でモントリオールの自分の家宛に重たい荷物を送っておきました。
中身は本、食品、酒が主です。今回はSAL便という、割安の航空便で送ってみました。

2週間ほどで届きましたが、なんだか箱が酒臭い・・・
嫌な予感がし、すぐに箱を開けてみると、ワンカップの酒のうち1つが栓が空いていないのに中身が空になっており、その周りのダンボールが水にぬれてフニャフニャになっていました。
日本酒を飲んでみたいという友人へのお土産に買ったものの一つですが、やはりワンカップでは栓が弱かったようです。


幸い、ダンボールの周りをビニールシートでくるみ、さらにビニール紐で縛ってあったため、箱が壊れて届かないということはありませんでした。ちなみにこれは母の仕事。


だいぶ箱が丸みを帯びましたが、無事着きました。


どれもモントリオールではちょっと買えない品々。五目ちらしは簡単に作れて、パーティーに持っていくと喜ばれる一品です。


最近けっこう走っています。日本から戻ってきて、走っていたとはいえやはり少し体力が落ちていました。

9/1: 20分42秒
9/3: 19分48秒
9/7: 19分42秒
9/8: 19分43秒
9/10: 18分49秒

だんだん戻ってきましたが、まだまだ足が重たいです。復調するにはもう少し練習しないとだめそうです。

2014年9月6日土曜日

モントリオールで買える米

こんにちは。

モントリオールにいても意外とコメをどんどん消費します。
今までは15lb (約6.8kg)で$22と店で一番安いのを買っていたのですが、今日は少し奮発してコシヒカリを買ってみました。

15lbで$30なのでそんなに悪くない値段です。
といっても、新潟産ではなく、カリフォルニア産ですが。
他にも、ひとめぼれなんかも置いていました。米の種類がすごくたくさんあり、ほとんどが日本語も
表記されていました。やはり米の味が気になるのは日本人が多いのでしょうか。

自分はそんなに米の味の違いに敏感ではありませんが、明らかに今まで食べていた米よりもおいしく、日本で食べる米と同じようです。




今日は買い物の後、友人宅の壁のペンキ塗りを手伝いました。
こちらでは大家さんに確認さえすれば、家の中の壁の色などは結構自由に変えることができます。
ペンキは水性塗料で、臭いも全然気になりません。

Before

After

ドアや家具との境界にマスキングテープを貼るなど、ちょっと面倒な作業をしっかりやるとすごく綺麗に仕上がりました。

家中の壁を思うように色を変えられるというのは、なかなか楽しいもんです。

 
 


2014年9月1日月曜日

自転車空輸作戦②

こんにちは。


今回、日本へ帰国した際にモントリオールの友人から折りたたみ自転車を2つ、日本から買って持ってきてほしいと頼まれました。
モントリオールの値段では1つ$600しましたが、日本だとおよそ$300で購入できたので、2つ買えば$600も節約できます。

前回の帰国時も、自分のロードバイクを持って帰ってきて大変でしたが、今回は2つ・・・
結果的には問題なくうまく預け荷物として空輸し、無事に壊れることなく運ぶことができました。


なにしろ大きい箱ですので、運ぶのも一苦労です。空港の職員の人が荷物を持ちやすいように紐をかけることで、荷物を丁寧に扱いやすくしました。
また、もちろん箱を投げられないのが一番ですが、長い移動距離で、多少投げられても壊れないように箱を補強しなくてはいけません。ビニール紐で結ぶことで、15kgの自転車をダンボールの底だけではなく紐全体で支えられるようにしました。父のアドバイスだったのですが、結果的にはダンボールの底が少しやぶれた程度で無事到着しました。

途中、トロントで税関で呼び止められ、荷物の価値を証明するため領収書を出すように求められました。領収書を携帯していなかったため、税関職員の人とネットでAmazonでの値段を確認するはめになりましたが、そこもなんとかクリアしました。

モントリオールの空港に着いた後は、友人に迎えに来てもらいました。
しかし友人の車はセダンで自転車が一つずつしか入らないため、後部座席を外し、空港と友人宅を2往復して、ようやく運び終えました。

前回はJALで飛び、その際には超過荷物+超過重量で自転車一つに30000円かかりましたが、今回はAir Canadaで飛び、自転車料金ということで一つ当たり$50、計$100で済みました。しかも預け荷物にもカウントされないため、エコノミーなら通常通り自転車のほかに2つまで無料で荷物を預けることができます。


無事組み立て完了!


明日から新学期スタートです。きばって行きたいと思います。

2014年8月28日木曜日

帰国、そしてまたいつもの生活

こんにちは。お久しぶりです。

8月1日から8月27日までたっぷり約4週間、日本に帰国していました。
今回は自分の両親がいる実家に妻とともに滞在しました。

大学以降はずっと親元を離れて生活していましたので、こんなにゆっくり実家にいるのは高校生以来でした。妻とは石垣島にも旅行に行って、非常にのんびりさせてもらいました。





今回の帰国では以前の職場の同僚や大学関係の方、小中高の友人などたくさんの人に会うことができました。同年代の人はみな一生懸命に働いており、改めて、自分の学生のみに専念できる環境がいかに恵まれているかを実感しました。

昨日モントリオールに戻ってきて、時差ボケをはやく治すために今日は早速ジムに行ってきました。Mont-Royalはゆっくりジョグして20分21秒。ウェイトトレーニングも軽めにしておきました。

今学期は論文執筆、授業、倫理委員会の審査など学業面でも盛りだくさんです。
文武両道で頑張っていこうと思います。

2014年7月29日火曜日

夏最後のMont-Royal

こんにちは。

モントリオールはここ数日少し肌寒い日が続いています。
体感気温は日中でも15℃くらいです。もう秋の気配がしてきました。

さて、7月31日から8月27日まで日本に帰国します。
昨年の7月31日に職場を退職して、8月15日にモントリオールに来ました。
あっという間でしたが、変化も多く、また新しい出会いや発見も多く、あまりに内容の濃い1年間でした。

帰国などの数週間のバケーションを取ることは日本よりも断然周囲の理解がありますが、それでもバケーションを取るにはそれなりの成果が求められます。

自分の場合、妻が日本にいる間は、半年に一度のペースで日本に帰れることが目標です。今回は健常若年者でのデータ測定を終えることができたので、帰国できることになりました。
帰国中も、論文執筆と学会参加ができるので、研究の方もコツコツ進めたいと思います。

さて、今日は夏最後ともいえる帰国前最後のMont-Royalタイムトライアルしました。
結果は18分33秒!惜しくも18分30秒切りはなりませんでしたが、自己最高記録で締めくくれました。帰国中も練習して、最低限体力が落ちないようにしたいと思います。






2014年7月23日水曜日

Mont-Royalタイムトライアル

暑い日が続きますね。

あと一週間で日本に一時帰国ですが、その準備で大忙しです。
今年夏の研究データの測定は明日で終えられそうです。

忙しくても、走ります。
日曜はMont-Royalを走りましたが、やけに体が重くて19分58秒。昨日は研究室まで自転車通勤して、今日は再びMont-Royalタイムトライアル。
今日は18分38秒!記録更新です。目標の18分30秒までもう少し。

今日は途中まで、同じペースで登っていた自転車について行ったので前半から中盤にかけていいペースを保てました。日本に帰るまでに18分30秒いけるか。

2014年7月19日土曜日

Bixi -便利なシェアバイク

こんにちは。

モントリオールの夏は、せっかく外は陽射しがいっぱいですし、サイクリングロードも整備されているので移動は自転車に限ります。

しかし、以前も紹介したようにモントリオールは自転車ドロボーがいるので、注意が必要です。
そこでモントリオールにはBixiという、シェアバイクがあります。

街のいたるところにあるBixiステーションに止まっているいる自転車を、鍵を使って開け、再び目的地のBixiステーションに乗り捨てるという仕組みです。


赤いマークすべてBixiステーションです
 
 
料金は、1年間$82.5、30日間$31.25、24時間$5です(https://montreal.bixi.com/ride-with-bixi/functioning)。
 
言うまでもなく冬季は乗れないため、4月ごろから10月ごろまでの半年間くらいの移動手段となります。
 
1回あたり45分以上乗車すると上記料金に加算されるため、注意が必要です。
長距離の移動の際は、ある程度移動したらBixiステーションに一度止めて、2分待ってから再び同じ自転車を使用すれば、加算されずに移動できます。

 
 

ママチャリよりは少しスタイリッシュでしょうか
 

3段変速つき。ライトもついています。
 
 
ロックがかかっているので、鍵を差し込んで解錠します。
 
 カギ


 Bixiのステーション。街のいたるところにあるため、乗り捨てできます。
 
 
けっこう維持コストはかかりそうですが、環境面や利便性、健康の点からしてもかなり実用的なシステムです。Bixiステーションはソーラー発電で電力が賄われているため、設置するのに電気工事を必要としない点も画期的です。
季節の変わり目にはある日突然ステーションが現れたり姿を消したりします。
 
 
日本でもこのような取り組みはあるのでしょうか?日本なら1年中乗れる地域も多いので、よりニーズはある気がします。