こんにちは。
保健・医学分野の研究では倫理的な配慮が求められます。
自分のリハビリテーション分野も同じで、実際のデータ測定に入る前に倫理委員会に審査してもらい、承認を得る必要があります。
この倫理審査、なかなかやっかいでした。
手順としては
①Scientific evaluation (科学的側面からの審査)
②Document evaluation (書類審査)
③Interview (面接)
④Modification (修正)
⑤Approval (承認)
の5つがあります。
①のScientific evaluation は、大学ですでに研究計画を発表していれば通らなくてもいいのですが、自分の場合はまだ研究計画の発表をする前段階なので、①からのスタートでした。ここでは研究が行う価値があるのか、を専門家2名にレビューされ、必要があれば修正を求められます。
②書類審査にあたっては、研究計画書、同意書、説明書、データ測定時に用いる評価表など、研究で用いるすべての書類(計80ページ)のコピーを16個、合計1280枚の書類を提出しに行きました。ペーパーレスにすることはできないのでしょうか・・・
③昨日は面接でした。16人の審査員(各病院、大学、一般市民など)の前で簡単に研究の概要をプレゼンして、その後30分くらい質問を受けました。専門分野ではない人たちにプレゼンしたり、質疑応答をするのは初めてだったので、すごく良い経験になりました。
④あとは面接をもとにいくつか修正を求められます。だいたい、同意書のフランス語表記が変だ、と言われるのが通例だそうなので、そこは同僚にヘルプを求めます。
⑤そして、ようやく承認です。①~⑤まで、約3ヶ月かかってしまいます。なので、自分はどうせ実験ができないComprehensive Examinationの期間中に倫理審査を行っておいて、終了後すぐにデータ測定にとりかかれるようにしました。
これで夏に向けて準備ができました。あとはComprehensive Examinationをしっかり終えるのみです!!
はじめまして。この夏からモントリオールに住む事になりました、陽子と申します。私も日本で理学療法士をしていて、カナダの資格も取りました。ようすけさんは、博士の勉強をされているのですよね?!モントリオールに日本でPTをしていた方がいるのを知っただけでも嬉しいです。comp exam頑張ってください。
返信削除>>陽子さん
返信削除はじめまして。コメントありがとうございます。カナダの資格を取られたんですね!おめでとうございます!!素晴らしい。モントリオールでは、日本でPTをしていた方がいるという情報はまだ聞いたことがありません。大学院もPT学科で日本人は自分だけだと思います。自分は2013年秋から博士課程で研究をしています。ブログではあまり研究の内容はアップしていませんが、自分はリーチ動作のMotor control(運動制御)の研究をしています。そのうちお会いする機会があるかもしれませんね。モントリオールでお待ちしています。
ヨウスケさん、是非、研究の内容などいろいろお話を伺いたいです。現在はネットでアパート探し中で、七月からそちらに移る予定です。モントリオールでの新生活、楽しみです。陽子
削除>>陽子さん
削除ブログ拝見しました。すでにカナダで臨床をされているんですね!カナダでの臨床の話、すごく興味あります。こちらにいらしたら是非お話を聞かせてください。。住まいのこと、生活のことなどで相談に乗れることがありましたらご連絡ください(yomita0716@gmail.com)。