2015年12月23日水曜日

授業をデザインする

お久しぶりです。

こちらはクリスマスホリデーに入りました。
特に大学や研究室のような職場では、授業やテストが12月上旬に終わると、1人、また1人と母国に里帰りしたり南国へバカンスに行ったりで、徐々にフェードアウトしていきます。
日本のように年末の休みは皆一斉に〇〇日から!と明確な線引きはないようで、なんともぼんやりとした基準のようです。働き方がずいぶんフレキシブルです。


自分は実は先週、研究計画の発表を無事に終え、晴れてPhD candidateとなりました。これで、あとは博士論文提出に向けて研究に専念するのみです。これからの道がまたまた険しいですが、ここまでの数多くのmilestoneを超えてきたのがけっこう自信になっています。


さて、クリスマス直前でも実はまだアサイメントに追われています。
この秋学期で必修コースをすべて取り終わるのですが、最後のコースがかなり面白かったです。Teaching & Learning in Higher Education というテーマです。最後のアサイメントではコースのデザインをポートフォリオにして提出するのですが、きちんとしたコースデザインをするというのが、こんなに時間のかかる作業だとは思いませんでした。

今回、自分はBiomechanicsの授業を作っているのですが、学習目標や評価内容や授業の内容だけではなく、それらが整合性があることを常に確認しながら行わなければならないので、1回の授業をデザインするのに2時間くらいかかっています。。人に教えるって、授業だけではなくてその準備が大変なんですね。。でも、デザインをしっかりしておくと、もう準備ができているので、実際の授業では教師はかなり楽ができるようです。教師の役割についての考え方がずいぶん変わりました。

そういえば、これまで受けてきた授業(とくに日本)って、どうも教室で先生が一人語っているのみの講義が大半だった気がします。PTの分野では実技もありましたが。。。授業における学生と教師の役割は、教育学の中ではもう20年以上前から変化が求められているようでうすが、実際の教育現場ではまだまだ伝統的な形式にとどまっているケースが多い印象です。


この授業は教育学部が提供している授業なのですが、さすがは教育のプロ。すごい授業が面白かったです。こんな授業ができるようになりたいな、と思いながらアサイメントをしています。。慣れればもっと早くデザインできるようになるんでしょうか??

Biomechanicsは臨床で非常に重要な領域ですが、大学の講義では理論や計算論中心で、臨床で役立った覚えはあまりないです。。。そこで、今回自分がデザインしているコースでは理論や計算も行いつつ、臨床への応用を意識した内容にしています。
例えば、center of pressureやcenter of massの計算と並行して、それらがどのように交互作用するのか、また動作ではこれらのパラメターがどのように振る舞うのか、などを実習も交えて行います。こんな授業が受けたかった・・・と思う授業をデザインするのはなかなか楽しいもんです。

なんとかクリスマスまでに提出して、そのあとはクリスマスホリデーを楽しみたいです。。。