2014年11月29日土曜日

大学院で求められること

こんにちは。


自分の研究室(研究所)では、だいたいの学生は研究所にいるプログラマーに解析プログラムの作成を依頼するため、自分でプログラミングに四苦八苦する必要はありません。

ただ、自分はこれにはすごい違和感を覚えました。
博士課程にいる間、または今の研究環境にいる間は、たしかにプログラマーに頼めますが、将来違う環境になったときに、自分で解析プログラムを組めないと、結局またプログラマーを雇わなくてはいけません。
それに、解析プログラムを作れなければ、自分の行っている解析がひとつひとつが理解できているのか、疑問です。他人が作ったプログラムを100%信頼することはできません。もしかするとどこかにエラーがあるかもしれません。

将来のことも考えて、自分はプログラミングを自分で勉強することにしました。
同僚はみなプログラミングを知らないので、本当に自分一人での勉強でした。

昨年の冬学期、初めてプログラミングの壁にぶつかってから一年弱。
今はようやく自分の研究の範疇なら自分で解析のプログラムを作れるようになりました。
この一年、わからないことがある度にとにかくネットで調べ、時間がかかりながらも少しずつ身に着けてきました。


大学院は成果が求められる、厳しいところです。
指導教官とともに目標を立て、期末になるとその成果を評価されます。
その評価が2期続けて基準に満たないと、博士課程から去らなければいけません。


別の研究室の同僚が、いまピンチです。
ずいぶん前から、指導教官から、プログラマーに頼ることなく自分でデータを解析しろと言われていたそうです。
プログラミングを勉強しなければとわかりつつも、なかなか手が出せずにズルズルと時間が過ぎ、ついに来週、指導教官にデータ解析の結果を発表し、その結果次第では退学となる段階だそうです。


彼はほかの同僚と同様に、プログラミングは全く知りません。
そして昨日、その同僚に助けを求められました。


おい、でも来週って・・・今日はもう土曜日だよ??


今日は午前中ジムで体を動かした後、午後はずっとその同僚のデータ解析の手伝いをしていました。バーチャルリアリティ(VR)を使ったkinematicsの研究なのですが、VRの出力とkinematicsの出力の両方を扱わなければならずとても苦戦しました。が、勉強になりました。
なんとか欲しいデータと図が導けたので、これで彼もひとまずは大丈夫だと思います。


大学院では、学校側は研究者になるための技能を獲得するすべてをサポートしてくれるわけではありません。それでも、自分の研究に必要な技能は求めてきます。
そのため、学生は自分に必要な技能は自ら学ぶことが求められています。

今日、同僚のデータ解析を手伝って、この一年の努力は無駄ではなかったんだと実感しました。

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