今日は少し学生生活について。
先日、興味深い調査があったので今日はその話題です。
"Survey on the Living Conditions of Quebec university Students"
「ケベック州の大学生の生活状況に関する調査」
- フルタイムの学生のうち、半数は年$12,200(≒120万円)以下で生活している
- 80%の学生が、なんらかの仕事をしている
- 学生の一日の食費平均は$7(≒700円)である
- 25%の学生が生活費が収入を上回り、借金をしている
どの項目が自分に当たるかは別として、学生なら誰しもやはり金銭的な懸念は多かれ少なかれあります。金銭的な懸念があるのは、やはり勉学の大きな妨げになります。
この調査は留学生もカナダ人も含めた調査結果であり、留学生の現実はもっと厳しいです。
例えば先日、同級生から「来学期は一緒に授業を受けられないかもしれない」と打ち明けられました。どうやら、実は今学期の学費が納められていなかったため、休学扱いになる可能性が高いとのこと。今学期受けていた授業も、成績が良くなく単位が取れるかギリギリのところにいます。どうやら仕事に忙しくて勉強に手が回らなかったようです。自分ができるのは学業面で協力することくらいです。。。
厳しいですが、留学生の現実です。
留学する際には、経済面での計画をある程度見通しをもってくることが必要です。
すべては自己責任ですが、予測できて避けられる危機はなるべく避けた方がいいのでは。
高い志をもって留学しても、経済的な理由で夢をあきらめるのはあまりに惜しいです。
多くの大学は優秀な学生には給付型の(返済しなくていい)奨学金がありますから、思い切って行ってみてなんとかなる・・・人もいますが、なんともならない人もいます。
運だけでどうにかなる、というケースは今のところ見たことありません。
成功する人は成功するべく努力しています。
どんな奨学金があるのか、応募資格はなにか、必要な書類は何か、募集期間はいつか、どれくらいの期間、いくらの支援が受けられるのか、情報を集めて早めに準備すること、あとはとにかく普段の勉強や研究を頑張って、実力と成果をつけることが全てです。
親の経済力と子の学力に相関関係があるというゆがんだ社会の現実がありますが、奨学金は狭き門とはいえ、誰にでも公平に機会が与えられます。
世界のあちこちで軍事費は年々うなぎ昇りに増えていますが、教育への支出は一向に増えません。もっと社会が教育や研究に価値を見出して、学生や研究者もそれの期待に応えて社会に成果を還元させられるような好循環が生まれる・・・これってそんなに難しいことんでしょうか。
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