2013年11月19日火曜日

Almost fainted (気絶寸前)

こんにちは。

以前も少し書きましたが、自分は理学療法士です。生活の中で、ひょんなことでその知識やスキルが生かされることがあります。


今日の午前中の授業後、ジムへ行きました。いつも通りランニングから始めたのですが、まだ足底腱膜炎の調子がイマイチなので、軽めにしておきました。その代わりに今日は自転車エルゴメーターを140W、ケイデンス100rpm、20分で行いました。日本ではロードバイクでヒルクライムの大会に出たりと、それなりに自転車には乗っていたのですが、ブランクがあったせいか、かなりしんどかったです。その後いつも通りウェイトトレーニングをしていたら・・・あれ?なんだか視界がボヤけてきて、少し嘔気が・・・そしてやたらと汗が。。橈骨動脈(手首で脈を測れる部分)を確かめると・・・脈が触れない!!完全に低血圧の症状です。橈骨動脈で脈が触れない場合、たしか収縮期血圧は70mmHgを下回っているはずです。あいにくジムには血圧計がないので確定診断は出来ませんでしたが間違いないでしょう。

こんなジムの真ん中で気絶するのもなんだか悔しいので、ここは頑張らねばと朦朧とする意識の中で意地を張っていました。まず足を高くして横になって、iPodから聞こえてくる音楽(アンジェラアキ)を頼りになんとか気絶せずに済みました。。もう大丈夫かな?と思って立ち上がると、一気にまた視界が暗くなりました。。

まだあかん。

ここからは理学療法士の腕の見せどころです。末梢の血流を脈拍や手先の爪を押したりしてモニタリングしながら、徐々に座位、立位と姿勢を変え、さらに手足の末梢のポンプ作用を強めるためにグーパーや踵上げを組み合わせます。
・・・もう大丈夫です。やっていることは心臓疾患のある方や長期臥床していた方のリハビリと一緒です。理学療法士でよかった。。


運動は適切な強度で行いましょう。


ちなみに、血圧が下がって冷や汗が出るのは、末梢の循環不全によって末梢の水分が鬱滞するため起きます。極度の緊張状態では、交感神経の働きにより末梢の循環不全が起きて、やはり冷や汗がでます。また心筋梗塞や急性心不全などで心臓から送り出される血流量が減るとやはり同様に冷や汗が出ます。冷や汗は循環動態を知る重要なサインなので、ぜひ気をつけてください。

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