2014年3月12日水曜日

ケベック州がカナダから独立??

こんにちは。

今日は政治のお話です。


先日、友達がふいに

「ケベックはカナダじゃなくなるかもね」

と言っていたのを聞いて衝撃を受けました。
急いで少し調べてみると、すごいことになってます。

ケベック州では4月7日に大きな選挙があります。
その中で争点となっているのが、フランス文化、言語の確保をより積極的に進めるかどうか、という点です。カナダからの独立もその文脈の中で語られています。



勉強しなきゃいけないのに、こんな興味深いニュースがあると知ったら、調べられずにはいられません・・・・
さて、ケベック州が独立した場合、懸念は山積みですが、大きく分けて次のようなものがあります。

①カナダへの出入りは自由なのか
②学校教育はどうなるのか
③医療・福祉制度はどうなるのか
④経済は大丈夫なのか、通貨はどうなるのか
⑤文化・言語の多様性は確保されるのか

ざっと思い当たるだけでもこんなにあります。
さて、では独立を支持する候補者や政党はどのような意見なのでしょうか。


①~③時間がないので省略・・・(また今度)


④経済への影響
ケベックでは、古くからフランス文化の保全に対する運動が続いています。モントリオールはかつてはカナダを支える経済都市でしたが、1970年代にはかなり激しい運動が繰り広げられたようで、多くの外国企業がケベック州から撤退するきっかけにもなったそうです。結果的に、ケベック州の経済は弱化したようです。現在はすでに歳入より歳出が上回り、カナダの他州からの支援を必要としています。


候補者たちは、いまはケベックの経済は堅調なので独立しても大丈夫、と主張しています。
しかし、通貨はカナダドルを保ち、Bank of Canada(カナダ中央銀行;日本でいえば日銀)はケベックも仲間に入れてほしい、という主張です。

本当に大丈夫か??


⑤文化・言語の多様性の確保

カナダは移民を中心とした国家です。ケベックも例外ではありません。

しかしニュースなどでは他文化に対して排他的な運動は最近、徐々にエスカレートしていると報じられています。
例えば、イスラム教徒の女性がブルカ(肌の露出を避けるスカーフ)を着用して公務に着くことが禁じられる例が出たり、宗教関連のアクセサリーは露出してはならない、というお達しが出たりしています。

これと同様のことはフランス、ベルギー、スペインなどでも起きているようです。

また、language policeといって、フランス語を主言語としてきちんと表示しているかを監視する組織もあり、レストランのメニュー、商品、標識、案内、接客などの際にフランス語が英語よりも大きく、また話しかけるときにはフランス語で話しかけているかなどを監視し、問題があれば指導し、改善されなければ罰金が科せられるようです。


フランス語が第一言語なわけですし、それには敬意を払うべきだと思います。敬意を忘れなければ、実際に暮らしてみると、そこまで窮屈で不快な思いはしません。
フランス語がペラペラではなくても、挨拶くらいはフランス語でするとか、本当にそんなもんです。

またケベック州も多くの住民が移民であり、他文化がすでに共生しているのは事実なので、実際にはうまくみんな適応していると思います。町の中には様々な宗教の教会やお寺がありますし、さまざまな身だしなみの人がいます。

むしろ適応していないのは政治家なのかもしれません・・・
また、ケベック州でもモントリオール以外の場所では事情が違うのかもしれません。

ちなみにケベック州の独立をめぐる選挙は過去にもなんどか行われましたが、毎回僅差で独立は否決されているようです。

とにかく、選挙の行方から目が離せません!

さぁ、勉強しないとまずい・・・

2 件のコメント:

  1. とても魅力的な記事でした。
    また遊びに来ます!!

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  2. 履歴書の添え状さん
    ありがとうございます。またどうぞ。

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