2013年11月29日金曜日

足底腱膜炎について考察②

こんにちは。

こちらは最高気温が氷点下5℃以下の日が続いています。道路の景色も1週間前とは違い、すっかり雪に覆われています。でも、道は朝に綺麗に除雪されているので車や歩行には問題ありません。

さて、足底腱膜炎について、今日でやっつけちゃいます。
前回は機能解剖学の視点から足底腱膜を見てみました。それをもとに、足底腱膜に最も負担がかかる状況として①足の内側に体重がかかる状態、②立脚終期の蹴りだし時(足関節背屈+足指伸展時)を挙げました。


2.(右)足底腱膜炎の原因
①足の内側に体重がかかる状態

●体の構造的な問題
僕の足は扁平足です。また、左右の足の長さが2cm弱違います(左<右)。立位では左足に体重が乗りがちです。

立位では常に左足に体重が乗っているため、常に右足部には内側方向へ回転力が加わっています。その結果、かかとの骨が内側に傾き、足のアーチに向かって体重がかかり、足底腱膜が伸ばされやすい状態になっています。

また、長年にわたってトレーニングをちゃんと行っていなかったため、股関節の筋力にも左右差が生じています(左>右)。特に股関節を内側、外側に開く筋肉がアンバランスです。これもおそらく、右足に体重が乗せない癖ができているため生じているものと思われます。

これら体の構造的な問題により、運動時には決定的に左右で動きが違います。これは片足スクワットをしたときに顕著に表れます。下図でいえば、左足でスクワットした際に左膝が内側に傾いています(Knee in)。このような状態だと、足の内側に体重が乗りやすく、足底腱膜にストレスがかかりやすくなります。

 
●環境要因
以前にも一度アップしましたが、現在自分が練習している屋内トラックは200mで、コーナーに傾斜がついています。つまり、反時計回りで周回する場合、コーナーでは右足の外側が内側に比べて高いことになります(足の裏が全部床についている場合)。すると、体重が足に乗っている限り、足の内側に体重がかかりやすくなり、結果として右足底腱膜へのストレスが増えることになります。

 
②立脚終期の蹴りだし時のストレス
●体の構造的な問題
足関節背屈+足指伸展時に、足底腱膜は最も伸ばされます。立脚終期の蹴り出し時には、この関節位置でただでさえ伸ばされた足底腱膜に、立脚期で生まれた推進力が加わるので、相当な負担がかかります。
この際に、足首が硬いと、相対的に足の指がより大きく伸展を強いられることになります(下図)。
この図では、地面に対して左右共に同じ脛の傾きをしています。しかし、左図では足首が硬いために、足指が余計に伸展することで脛の傾きを生み出しています。この大きな足指の伸展によって、足底腱膜は余計に伸ばされ、ストレスが増すことになります。

●環境要因
普段、最近ブーツを履いているのですが、ブーツで足首の動きが制限された状態でも、上記のような状態が再現されます。大学は坂の上にあり、キャンパスも広いのでもしかするとブーツで長距離歩いたことも原因の一つかもしれません。


③急激な運動
人の体は可塑性に富んでいます。つまり、使わなければ弱り、使えば強化されます。これまでの運動量を超える負荷が短期間でかかったために、僕の足底腱膜は耐えられなかったのでしょう。

3.対策
ここまでくればやることは明白です。
①体重が足部の内側にかからないように、股関節周囲の筋トレをする、片足スクワットなどで特に股関節からKnee-inが生じないように動作練習をする(特にアップで)、扁平足が悪化しないよう、タオルギャザー(床に置いたタオルを足の指でたぐりよせる)を行う、周回は左右両方ともバランスよく行う
②蹴り返し時の過度の足指の伸展を防ぐために、足首を柔らかく保つ、アップでしっかり足首を伸ばす、ブーツの足首を動きやすくする(足首より上のヒモを緩める)
③急激に運動量を増やさない

これでだめだったら、また問題点の再考、対策の練り直しです。

こんな感じで、理学療法は論理的に、実験のように進められる面白さがある一方で、またメニューの発想力や問題点への考え方や、問題点に気づいたときのひらめきなど、創造力も求められるという側面もあるため、僕としては非常に面白いです。

今回の話題はどちらかというと整形外科の分野に近いです。ちなみに僕は神経系の病気の理学療法や運動制御の研究をしています。そちらも非常に面白い分野ですので、機会があれば、また。

2013年11月26日火曜日

足底腱膜炎について考察①

こんにちは。

たまには理学療法士らしい記事を書きます。
せっかく足底腱膜炎になったので、今日は原因と対策を考察したいと思います。
とてもよくまとまったサイトを見つけたので、詳しくはこちらを参照してください。
(http://www.ukiyubi.com/pain/plantar-fasciitis.html)
重複する内容を書いてもムダなので、ここではこのサイトに乗っていない情報をなるべく記述します。

1.足底腱膜 (Plantar fascia)の役割

足底腱膜は足の5本の指の付け根とかかとの間に張っている腱組織で、足の縦アーチを支えています。腱組織は、筋肉のように自分では動けませんが、外力によってゴムのように伸び縮みする特徴があります。伸ばされるほど強い力を蓄えられる性質があります。ゴムと同じ弾性力です。



その歩行や走行時の役目としては、①足部が着地した時に衝撃を吸収する、②蹴り返し (Terminal stance)時に蓄えた弾性を開放することで推進力を生む、の2つがあります。

①足部接地時の衝撃吸収
足底腱膜は足のアーチを形成しています。足底腱膜が短くなるとアーチは高くなり、伸びるとアーチは低くなります(windlass 機構)。ここからはトランポリンをイメージするとわかりやすいでしょうか。足底腱膜がトランポリンで、体重が乗っている人とします。
歩行や走行時に足が地面に接地した(トランポリンに乗った)際には、足底腱膜(トランンポリン)は外力で伸ばされ、ピンと張ります。それと伴にアーチは低くなります。トランポリンの位置が高く、しかもピンと張ったものであれば、より強い力に耐えられることが分かります。この逆が、扁平足です。扁平足は、足底腱膜が正常よりも長くなってしまうことで緊張が下がり、アーチが低くなった状態を指します。のびきったゴムや、張力の弱いトランポリンを想像するとわかりやすいでしょうか。この状態では、体にかかる衝撃を十分に足底腱膜は吸収できないことになります。
また、立った時にかかとの骨が内側に傾く人は、常にこのアーチにむかって体重がかかっており、足底腱膜が通常よりも伸ばされることになります。このような人の特徴として、靴のかかとの内側がすり減りやすいという特徴があります。

歩行や走行時に足が接地する際には地面から体に向かって強い衝撃がかかります。この衝撃を人は様々な関節で吸収していますが、足底腱膜は体の中で最も最初に衝撃吸収の役割を担う大切な場所の一つです。

②蹴り返し時の推進力
足底腱膜は軟部組織性の結合および他の筋の作用により、足関節(足首)と足指の2つの関節の運動の影響を受けることになります(詳しくは省略します)。

足関節を背屈(つま先を上げる)、足指を伸展(足の指を持ち上げる)のいずれの運動でも、足底腱膜は緊張します。したがって、足関節の背屈+足指の伸展により、足底腱膜は強く引っ張られることになります。この運動が見られるのは、歩行の蹴り返し(立脚終期)といわれるときです(下図の左足)。


足底腱膜にはゴムのような性質があることから、蹴り返し直前に外力によって強く引っ張られた足底腱膜は、外力から解放された時には強い力で戻ろうとします。つまり、足関節と足指が反対側に動く方向ににむかって力が解放されます。この仕組みを利用して、歩行の蹴り返し時には足底腱膜が足部で大きな推進力を生むとされています。この際には、足底腱膜にはとても大きな力(伸張ストレス)がかかります。

ここまでをまとめると、①から、足の内側(土踏まず部分)に体重がかかる状態では足底腱膜に伸張ストレスがかかる。また②から、歩行や走行時には、立脚終期の蹴りだし時(足関節背屈+足指伸展時)に伸張ストレスがかかるということです。


思ったより長いので、今日はここまでにします!仕組みは単純なことなんですが、言葉にすると意外と長くて小難しくなってしまいます。

アインシュタインはこう言っていたそうです。
“If you can't explain it to a six year old, you don't understand it yourself.”  

あ、はい・・・。

久々の...

こんにちは。

今日はモントリオールは曇りで、時折粉雪が舞っています。
しかし雲のおかげで放射冷却が弱い影響か、気温が0℃前後で晴れの日よりも寒さはずっとマシです。
ただこの日々の気温差は本当に用心しないと、簡単に体調を崩す気がします。

さて、風邪と足底の調子がだいぶよくなってきたので、今日は久々に午前中の授業後、ジムへ行ってきました。

今までアップをせずにいきなりビルドアップをしていましたが、足底腱膜炎の影響と、あとは汗をかいたまま放置すると風邪をひいてしまうということで、ランニングは最後にすることにしました。

バイク10分130W, 100~105rpm、ウェイトトレーニング、ストレッチ、インターバルトレーニング(3min Run→2分Rest→3min Run×5, 15.0km/hから1setごとに1.5km/hずつビルドアップ)
今日はたまたま屋内トラックでストイックに追い込んでいるおじさんたちがいたので、混ぜてもらいました。どうせ走るなら、みんなで走ったほうが楽しいです。
病み上がりですが、そんなの関係ありません。

今日参加したチームは今日がVO2max(運動耐用能、体力)のテスト日だったらしく、どうりで限界まで追い込んでいるわけでした。毎週火曜日に集まっているらしいので、スケジュールが合えばまた参加したいと思います。

ただ、みんなフランス語なので何を喋っているかは全然わかりません。フランス語の勉強にもなるかな?

トレーニング後はシャワーを浴びで汗を流して、寒さ対策もばっちりです。アップの効果か、足底の調子も良さそうです。これからはこの順番で行きたいと思います。

2013年11月25日月曜日

First final exam

こんにちは。

モントリオールは週末から一気に気温が下がり、最高気温も氷点下の日々です。それによって一気に体調を崩し、週末は家にこもりっきりでした。

しかし、大家さんにいただいた生姜湯と先日日本から届いた入浴剤によって、2日で復活できました。日本産の生姜湯は貴重で値段も高いので、自分で作れるようになりたいな。調べてみると、どうやら片栗粉とハチミツ、生姜だけあれば作れるようなので、材料を買って挑戦したいと思います。

そういえば、この5年間くらい風邪ひいていなかったですが、やはり環境が変わって抵抗力が弱っているのでしょうか。気を付けます。






今日、一連のFinal examの最初のテストが終わりました。出来はまずまず。
内容は、Motor Control Theoryに関する問題が出され、3時間で3つのエッセイを書くものでした。今日はこちらに来て少し進歩を感じました。この3か月で間違いなくライティングの技能は高まっています。来たばかりの時はとてもこんな課題できなかった!
学生として最低限のスキルですが、やはり必要性があると能力も上がるものだと実感しています。

これからあと4つの授業でFinal ExamやAssignmentがあるので、一つ一つやっつけたいと思います。

2013年11月22日金曜日

落ち葉集め

こんにちは。

落葉の季節になりましたね。日本では焼き芋なんかもいいですね。
モントリオールではたき火も見たことがありません。禁止されているのでしょうか。

こちらの街路樹は、たいていが落葉樹です。紅葉は見事でしたが、当然落ち葉の量も尋常じゃありません。
こちらの落ち葉集めは豪快です。

 





 一丁上がり!


冬場にはこの落ち葉の塊が雪の塊になるのでしょうか。しばらくこのブルドーザーたちにはお世話になりそうな予感がします。

そろそろ期末試験が近づいてきました。いよいよ、今年最後の正念場です。
テストの時期がいい感じにばらけているので、長丁場ですがその分準備できるので、一つ一つ、しっかり取り組みたいと思います。

2013年11月19日火曜日

Almost fainted (気絶寸前)

こんにちは。

以前も少し書きましたが、自分は理学療法士です。生活の中で、ひょんなことでその知識やスキルが生かされることがあります。


今日の午前中の授業後、ジムへ行きました。いつも通りランニングから始めたのですが、まだ足底腱膜炎の調子がイマイチなので、軽めにしておきました。その代わりに今日は自転車エルゴメーターを140W、ケイデンス100rpm、20分で行いました。日本ではロードバイクでヒルクライムの大会に出たりと、それなりに自転車には乗っていたのですが、ブランクがあったせいか、かなりしんどかったです。その後いつも通りウェイトトレーニングをしていたら・・・あれ?なんだか視界がボヤけてきて、少し嘔気が・・・そしてやたらと汗が。。橈骨動脈(手首で脈を測れる部分)を確かめると・・・脈が触れない!!完全に低血圧の症状です。橈骨動脈で脈が触れない場合、たしか収縮期血圧は70mmHgを下回っているはずです。あいにくジムには血圧計がないので確定診断は出来ませんでしたが間違いないでしょう。

こんなジムの真ん中で気絶するのもなんだか悔しいので、ここは頑張らねばと朦朧とする意識の中で意地を張っていました。まず足を高くして横になって、iPodから聞こえてくる音楽(アンジェラアキ)を頼りになんとか気絶せずに済みました。。もう大丈夫かな?と思って立ち上がると、一気にまた視界が暗くなりました。。

まだあかん。

ここからは理学療法士の腕の見せどころです。末梢の血流を脈拍や手先の爪を押したりしてモニタリングしながら、徐々に座位、立位と姿勢を変え、さらに手足の末梢のポンプ作用を強めるためにグーパーや踵上げを組み合わせます。
・・・もう大丈夫です。やっていることは心臓疾患のある方や長期臥床していた方のリハビリと一緒です。理学療法士でよかった。。


運動は適切な強度で行いましょう。


ちなみに、血圧が下がって冷や汗が出るのは、末梢の循環不全によって末梢の水分が鬱滞するため起きます。極度の緊張状態では、交感神経の働きにより末梢の循環不全が起きて、やはり冷や汗がでます。また心筋梗塞や急性心不全などで心臓から送り出される血流量が減るとやはり同様に冷や汗が出ます。冷や汗は循環動態を知る重要なサインなので、ぜひ気をつけてください。

2013年11月16日土曜日

ワークショップ

こんにちは。

今日は土曜日ですが、大学主催のワークショップに一日参加してきました。
テーマは"Innovating Beyond the Textbook: A Conference on Learning to Teach for Graduate Students and Post-Docs."
大学院生(特にPhD課程)やポスドクは、すでに大学のメンバーという認識なので、学部生に対してTA(Teaching Assistant)や講師として授業に参加する機会があります。しかし、これまで部屋の片隅で本ばかり読んでいたり、顕微鏡を一日中覗いて研究に没頭していた人が、いきなり何十人、何百人の学生の前に放り出されても、うまく役割を果たすのは容易ではないと思います。今回のワークショップでは、学生と教授の橋渡し役になるTAや講師の面白さ、難しさが体験談やケースシナリオを通して生々しく共有できました。

TAの機会がどれだけ多いかは、学部によって大きく異なります。TAは学部にしてみれば講師を雇うよりも安い賃金で人手が補えますし、学生にしてみれば収入になります。したがって資金繰りが苦しい学部ではよりTAの機会が多くなるという都市伝説を聞きました。本当なのかは知りません。ただ、TAばかりしていると今度は自分の研究に割ける時間が減るので注意が必要です。

少し話はそれますが、特別な教育のトレーニングをし、教員免許を取得しなくても大学で教員にはなれます。これは国によってそんなに違いが無いようです。小学校から高校までは免許が必要なのに大学で必要ないのは、おそらく研究者としての資質が大学教員ではより重要視されるからでしょうか。しかし、大学の段階でもしっかりとした教育スキルはやはり要求されるのではないでしょうか。

こちらの大学のいいところは、今回のように興味深いワークショップが定期的に開催されていることです。そして無料。しかも昼食、おやつ、飲み物付き。今回のはモントリオール近郊の他大学の学生も無料で参加可。とても太っ腹です。たまに全然面白くないのもありますが、そのような時には途中で帰っても何の問題もありません(貧乏学生はしっかり昼食は食べてから帰ります)。別に単位のためでなくて自分にとってベネッフィットがあるかどうかで判断できるのがいいところです。


ワークショップはディスカッション中心で、色々な学部からきた学生と話せてとてもいい刺激になりました。自分はまだ今の段階ではコースワークに集中したいのでTAを行う予定はありませんが、来年あたり、挑戦してみたいと思います。人にものを教えるというのは一番いい学習方法だということを聞きました。必ずしも頭のいい人が先生になるのではなくて、先生という環境がその人の思考を豊かにして、結果頭がよくなるのだと。どちらが先だとしても、努力が大事だと思います。

さて、ワークショップ後は友人とマーケットへ。今日行ったところはかなり安いです。野菜や果物が山のように・・・というより山になって売っていました。1週間分の野菜を買ってわずか$11でした♪

 
DAIKONとNAPPA(実際は白菜)が売っていました。



                   

2013年11月14日木曜日

サブレットノススメ

こんにちは。

少し前までは、街中ではリスが忙しそうに冬支度をしていました。
さすがリス。動きは可愛いです。それに街中のリスは人にも慣れているため近づけます。
しかし近くで見てみると日本にいるリスよりも大柄で、なかなかふてぶてしいやつらです。
でもやっぱり可愛いので、写真とか撮ってます。


ガイドブックなどでもモントリオールの項目はそれほど多くなく、モントリオールに関する情報収集は、意外と大変かもしれません。「from-montreal.com」というサイトがおすすめです。
http://www.from-montreal.com/

生活用品、住宅事情、美味しいレストラン、観光案内(地元の人ならではの穴場情報もある)、生活の知恵など、ガイドブックでは語られない生活に根差した多くの情報がこちらでカバーされています。こちらに生活や旅行の予定がない方でも、見てみるだけでも十分楽しめるサイトかと思います。

特におすすめなのは、住宅情報のところで、たまにあるサブレットという項目で、いわば、賃貸のまた貸しです。一時帰国や学会・インターンなどで長期間不在になる際にも家賃は払わなければならないので、その際に旅行などで訪れる人に部屋を貸すことがあります。こちらでは合法です。サブレットのメリットは、ホテルを借りるよりも格段に安いこと、広い部屋が多いこと、より生活感のある滞在になること、などでしょうか。「人のベッドに寝るなんてちょっと無理・・」という人には向かいないと思います。あとは、契約書などがない場合が多いため、悪質なオーナーに騙されないよう、注意が必要という点も忘れてはいけません。。

最近は旅番組とかでも、世界遺産など王道を紹介して豪遊するような嗜好のだけではなく、路地を散歩したり、バスやローカル線するなど、ずいぶんと地に足の着いた旅を好む層もにあるように感じます。そのような滞在を望まれる方には、サブレットがオススメです!



2013年11月12日火曜日

Winter Blahs

こんにちは。

モントリオールは今日も粉雪がちらついていました。最高気温も、せいぜい1℃くらいでしょうか。
それでも、みんな口を揃えて「まだまだこんなもんじゃあないよ」と脅かしてきます。

Winter Blahsという言葉を知りました。和訳すると、「冬バテ」です。日本ではSummer Blahsの方が身近ですよね。

Winter Blahsの症状としては、季節限定の不安感・うつ気分が主症状で、疲れやすい、、物事に集中できない、常に眠たいという症状もあるようです。原因は、寒さのせいで運動不足になりがちなことと、日照時間が短いため、体内時計が乱れがちで、ホルモンバランスが崩れるため起こるようです。

対策は、こちらのサイトに載っていました。「冬バテをやっつける5つの方法」
(http://psychcentral.com/blog/archives/2012/12/03/5-ways-to-beat-the-winter-blahs/)

1. Better understand your body clock. (体内時計を整えましょう)
日に当たること、休日には目覚まし時計なしで起きること、しっかり運動するなどして日中にくたくたになるくらい疲労すること、などが有効なようです。

2. Keep up regular physical activity. (定期的な運動を心がけるましょう)
短時間のウォーキングやヨガでも効果的だそうです。

3. Eat a variety of foods. (色々な種類の食物を食べましょう)
果物や野菜をしっかり食べる。そして、食事を楽しむ。

4. Socialize. (社会と交わりましょう)
外出するということが重要ですが、Skypeなどでもいいので、定期的に家族・友人と連絡をとるのがいいみたいです。

5. Pamper yourself.(自分をいたわりましょう)
アロマバスに入る、恋人と過ごすなど、なんでもいいので、自分を大事にしてあげるのがいいみたいです。

どうやら、夏バテとは機序が違うためか、対策も少し違うようです。特に社会と交わる、体内時計を整えるなど、社会心理学的な要因と、あとはホルモンバランスに関する配慮が大事みたいです。
できることなら、冬は楽しんだほうがいい、ということでしょうか。

自分はホルモンバランス、運動に関しては問題なしです!学校や研究室に行っている限り、社会と
も交わっているし、外出もします。問題は食事くらいでしょうか??心理的に現状の食事に困っていなければ、少なくとも冬バテになることはなさそうです。
自分の場合、過度の運動と栄養不足、睡眠不足で免疫が下がって風邪ひかないように注意したほうがよさそうです!!

今日のworkout
6000m build-up (2000m 60sec, 2000m 55sec, 2000m 50sec), 1000×3 (3'41, 3'37, 3'35) interval 200m jog、ウェイトトレーニング、ストレッチ
Note: 最近少し右足底腱膜に痛みが・・・ 腱膜炎かな?しっかりケアします。

2013年11月9日土曜日

ケベックの電気

こんにちは。

今日は午前中から活動して、充実した土曜日でした。午後はジムにも行って、しっかり走ってウェイトトレーニングもしてきました。6000m build-up (2000m 60sec, 2000m 55sec, 2000m 50sec)、1000m ×3 (3'45, interval 200m jog)

いま、外では雪がちらついています。モントリオールの街は雪が似合います。。
とはいっても、家の中では暖房がしっかりきいているので、屋内にいる限り、まったく寒さは感じません。こちらでは省エネという概念があるのか?というくらい、暖房もガンガンつけますし(屋内は半袖の人も少なくない)、だれもいない部屋でも電気はつけっぱなし。「環境意識が低い!」・・・と見えますが、ケベック州では電力の98%を水力発電に頼っています。そして、電気料金は1kw/hあたり5.45~7.46カナダセント (約5~7円)。ちなみに日本では東京電力は1kw/hあたり8kwhまでは28.05円、以降は18.89円とのこと。ケベック州は世界で最も電気料金が低い地域の一つなんだそうです。そして、一部の余剰電力はオンタリオ州やニューヨークなどに売電までしているそうです。

この膨大な電力需要に応えているのは、Hydro Quebecという公営の会社です。(http://www.hydroquebec.com/en/index.html)


モントリオールから約700km離れたところにある川の流域一帯に、いくつも巨大ダムを建設し、はるばる送電しているとのこと。この水力発電のデメリットは、ざっと調べてみると発電所周辺の地元先住民からの根強い反対。そして、長距離にわたる送電網に依存した供給システム。1990年代には送電網のトラブルで真冬に5週間停電していたそうです(輪番停電も含めて)。

ケベック州では発電される電力はほとんど、低コストの再生可能エネルギーをもとに作られているんです。だから、節電という言葉を全然耳にしないわけですね。地球環境を汚していないエネルギーなので、電気を使うことにためらいがないのかもしれません。ダム作っている時点で汚していますが、火力や原子力に比べれば環境コストは低いと見ていいのでは。水力発電のデメリットを考慮しても、日本からするとうらやましい限りです。火力、原子力に依存した電力システム、なんとかならないものでしょうか。。

ちなみに省エネへの配慮は、ケベコワも一部の人はあるようですが、ゴミの分別やクールビズ、低燃費車、節電対策などの普及を考えると、省エネへの一般意識は日本人のほうが断然高いように感じます。日本の場合は資源に乏しいので、おのずと昔から省エネに心がけざるを得ないのでしょうか。ちなみにこちらのごみの分別は、「生ごみ」と「リサイクルごみ」の2種類だけです。「リサイクルごみ」はどのようにリサイクルされているのかな・・・?



2013年11月6日水曜日

予防接種

こんにちは。

インフルエンザやノロウィルスが流行する時期になりました。
こちらでもインフルエンザに対しては予防接種が行われ、学生は無料で受けられます。
僕も昨日受けてきました。毎回、予防接種後は扁桃腺が少し腫れたりくしゃみが出たりと、感冒症状が少し出ます。
そんな中、今日もジムに行ってきました。

6000mビルドアップ(2000m 60秒、1000m 55秒、1000m 52秒、2000m 50秒)
1000m×3 (3'40 インターバル200mジョグ)
その後ウェイトトレーニング&ストレッチ

・・・授業の合間に行ったのですが、その後グッタリです。やはり予防接種後は無理しないほうがいいですね。ちなみに一応、予防接種してくれた人に「この後運動してもいいですか?」と聞いたのですが、「全然問題ないよ!なにしてもOK」と言われたのを信用してしまったのがいけなかったです。

明日はテスト&アサイメント提出日なので、今日はもうひと踏ん張りします。

ノロウィルスはワクチンがありませんが、インフルエンザのワクチンはなるべく早い時期に受けましょう!
そして接種後は少しおとなしくしていましょう。。

2013年11月4日月曜日

Workout

こんにちは。

以前、一度だけジムの様子をアップしたことがありました。あの後も、定期的にジムには通っています。というか、最近ちょっとハマってます。自分は中学・高校と陸上部だったのですが、今の大学の屋内トラックを見ると当時を思い出してしまい、ついつい追い込んでしまいます。実際は当時よりもかなり身体機能が下がっていることを実感しています。。最近は週3回は最低でも通っていて、着実に練習効果が出ていて、さらに楽しくなってしまっています。

メニューとしては・・・
6000m ビルドアップ(2000m 60秒/200m、2000m55秒、2000m 50秒)
1000m×3 (3'40、インターバル200mジョグ)
その後ウェイトトレーニング(ベンチプレス60kg 5-6×4set, レッグプレス100kg 15×5set, 腹筋、バーベルカール15kg 10×3set 体を大きくするためというよりは、筋持久力&スプリント力アップ目的)、ストレッチ

という感じで、着替えも含めてだいたい2時間で終わります。
練習のレベルとしては中学校の陸上部時代よりも軽い内容ですが、10年前の高校時代に若返ることをめざして、練習したいと思います!今は当時よりもトレーニングに関して知識があるので、自分を実験台にして色々試行錯誤してみたいと思います。。

運動はいい気分転換になるだけでなく、ダラダラ勉強しないでメリハリがつくので、本業の勉強にもとってもいい影響があると思います。

・・・こんな内容、興味のない方には全くつまらないですね。このブログがトレーニング日誌にならないように気を付けます!ただ、効果を実感するため、練習を継続するために、ちょくちょくアップします。

2013年11月3日日曜日

25時間の日曜日

こんにちは。

カナダは今日でSaving Time (サマータイム、夏時間)がおしまいです。いよいよ冬到来でしょうか。
それに伴い、日本との時差が13時間だったのが14時間になりました。Saving Timeの切り替えは必ず週末に行われるようです。おかげで今日は25時間の日曜日を過ごしています。ちょっと得した気分です。

最近は日増しに日が短くなっていて、朝起きても暗いし、夕方も日没がずいぶん早くなりました。12月の冬至まではまだまだ日が短くなります。

最近、立て続けに中国や台湾からきた留学生に「半沢直樹はおもしろい」と勧められたので、昨日はアサイメントもそっちのけで一日中見ていました。今やネットがあれば世界中どこにいてもドラマや本が見れるので、とても便利ですね。今日も見たいけど・・・さすがに今日は現実にもどらないと~