2015年1月6日火曜日

冬のモントリオールサバイバル術 ~冬の街歩き編~

こんにちは。
冬のモントリオールは雪に閉ざされます。
今年は年末年始には+6℃くらいにまで気温が上がり、1月3日にまとまった雪が降り、1月4日には再び+6℃くらいに気温が上がり、1月5日・6日に-15℃以下と、ジェットコースターのごとく気温が変動しています。ちなみに明日、1月7日は-27℃の予報です。

こうなると、積もった雪が暖かさで溶け、溶けきる前に再び寒さで凍る・・・ということが起きます。すると、路面はスケートリンクのごとく滑ります。普段は歩道には雪が残っていても、塩化カルシウムや砂が撒いてるためそれほど滑りませんが、暖かさで雪が溶ける際に一緒に流れてしまうようです。

特に大学のキャンパスはMt.Royalの斜面に位置しているため、坂ばかりで、危険です。しかし学生なので学校にどうしても行かなくてはならないので、いかに転ばずに歩くかが重要です。

今年で2回目の冬ということもあり、なんとなくコツがわかってきました。
ポイントは①歩き方、②歩く場所、の2つです。

1.歩き方を変える
歩く際に最も転倒の危険があるのは、踵接地の瞬間です。
下の図でいうと一番左と真ん中、さらに一番右の瞬間です。

この踵接地の際に、体の重心と足の接地面との距離が最大となり、体にかかるmoment(回転力)が大きくなり、さらにshear force (剪断力)が最もかかります。普段、地面と足との間に摩擦がしっかりと効く際には、この剪断力が体に跳ね返ってきますが、氷の上などを歩く際には跳ね返らず、そのまま足が前に滑っていってしまいます。

歩き方のポイントは、この踵接地をいかに滑りにくくするかにかかっています。
①歩幅を小さくする:踵接地の際の体の重心と足との距離を小さくすることで、回転力を小さくすることができます。

②足裏全体での接地を心がける:踵接地は、通常の路面ではエネルギー効率を高めますが、剪断力がかかるため、多少エネルギー効率が悪くても、剪断力を減らすために足裏全体での接地を心がけると良いと思います。足裏全体での接地を心がけると、接地時の足の上に重心が近づきやすいと思います。


しかし、いくら気を付けて歩行の仕方を変えても、限界はあります。


このような道、どうやって下りましょうか。。絶望的に見えるかもしれませんが、ここを通らないと家に帰れません。

2.歩く場所を工夫する
よく見ると道の右わきには除雪車のキャタピュラの跡が・・・

概して、道の脇は滑りにくいことが多いです。このキャタピュラの跡は凍っていますが、少しギザギザが残っているため、靴裏に引っ掛かり、摩擦がありました。


 道の左脇には、ふかふかの雪の塊が・・・。すでに強者が歩いた跡があります。エネルギー効率を捨て、安全優先で行ったのでしょう。これもありかもしれません。

これは別の道ですが、歩道よりも車道の方がしっかり除雪してあるため、車の通りが少ない道路では車道を歩くのが最も安全かもしれません。くれぐれも車には注意が必要ですが。


あとはバスや地下鉄、友人の車を使いこなして、「なるべく歩かない」という手もあります。


気を付けて歩いて、モントリオールの冬を生き残りたいと思います。

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