こんにちは。
2年前までは日本で理学療法士として働いていましたが、モントリオールに来て以来、常に大学と研究室にいる生活です。
こうして臨床から離れて自分の研究ばかりに没頭していると、つい大学や研究室にいる意味を忘れてしまいます。
先日、研究の対象者(みなボランティアで協力してくれる方)に、研究に協力してくれる理由を聞く機会がありました。その方は友人が進行性の神経疾患になり、徐々に運動能力が低下しており、手術など多くの治療行為もなかなか効果が見られないそうです。そんな友人を見ていて、自分にできるのは研究に参加して医学の進歩に少しでも貢献することだ、と言っていました。
どうして日本からわざわざカナダに来て研究をしているのか??
どうして対象者にわざわざ研究室に来てもらって実験をするのか??
どうして日本、カナダの税金を使って研究をしているのか??
日本の臨床で働いていたときに感じた問題意識や、自分の現状のどうしようもない無力感を忘れないで、研究したいものです。
モントリオール在住大学院生の日々の記録です。 2017年に帰国しました。 2026年1月から作成しているnoteはこちら→ https://note.com/tomita_yosuke
2015年6月24日水曜日
2015年6月11日木曜日
引っ越し
こんにちは。
Summer schoolから帰ってから、引っ越しやら実験やらで忙しくしていました。
引っ越しは友人に手伝ってもらい、半日で完了。モントリオールに来て3回目の引っ越しともなると、もはや慣れたものです。今回はベッド、ソファは新調して、その他の家具は中古のものを買いました。多くの家具を日本人の方に売ってもらったのですが、地元がすごく近いことが分かりびっくりしました。モントリオールで地元の話ができるとは思わなかったです。。
これまでのダウンタウンとは異なり、住宅街の住みやすい環境に引っ越しました。
部屋からは緑がたくさん見えて、とてもいい眺めです。
今日は午前中にインターネットの工事に立ち会う必要があったため、研究室には行かずに、家で仕事をして、午後に新しいランニングコースを発掘しに行きました。
まずはやはりMont-Royalを走りたいと思い、今日は新居からMont-Royal往復を試みました。延べ17kmのコースです。結果タイムは1時間21分18秒・・・。正直、足がもう動きませんでした。そしてやや脱水気味でした。
これまでは10km程度のコースでスピードを出して走っていましたが、1時間を超えるロングランは別世界でした。秋にモントリオールマラソンでハーフマラソンを走る予定なので、それに向けて長めの距離も徐々に増やしていきたいと思います。
Summer schoolから帰ってから、引っ越しやら実験やらで忙しくしていました。
引っ越しは友人に手伝ってもらい、半日で完了。モントリオールに来て3回目の引っ越しともなると、もはや慣れたものです。今回はベッド、ソファは新調して、その他の家具は中古のものを買いました。多くの家具を日本人の方に売ってもらったのですが、地元がすごく近いことが分かりびっくりしました。モントリオールで地元の話ができるとは思わなかったです。。
これまでのダウンタウンとは異なり、住宅街の住みやすい環境に引っ越しました。
部屋からは緑がたくさん見えて、とてもいい眺めです。
今日は午前中にインターネットの工事に立ち会う必要があったため、研究室には行かずに、家で仕事をして、午後に新しいランニングコースを発掘しに行きました。
まずはやはりMont-Royalを走りたいと思い、今日は新居からMont-Royal往復を試みました。延べ17kmのコースです。結果タイムは1時間21分18秒・・・。正直、足がもう動きませんでした。そしてやや脱水気味でした。
これまでは10km程度のコースでスピードを出して走っていましたが、1時間を超えるロングランは別世界でした。秋にモントリオールマラソンでハーフマラソンを走る予定なので、それに向けて長めの距離も徐々に増やしていきたいと思います。
2015年6月2日火曜日
Summer School 2015
こんにちは。久しぶりのアップです。
先週の木曜日から月曜日までの5日間、アメリカのペンシルベニアで行われたMotor Control Summer Schoolに参加してきました。Ligonierという小さな町で、自然いっぱいでとてもいい環境でした。
このSummer schoolはペンシルベニア州立大学のDr. Mark Latashを中心とする運動制御研究の研究者たちが有志で行っているもので、大学院生やポスドク、教員などが参加するものです。宿泊費、食事代を含めて$450と格安です。これだけ参加費が安いのは、講師陣は有志で参加して謝礼なしで講義を行ってくれるためです。
今年の講師陣は次の通りでした。
Dr. Anatol Feldman (University of Montreal)
Dr. Mindy Levin (McGill University)
Dr. Numa Dancausse (University of Montreal)
Dr. Segei Adamovich (University of Medicine and Dentistry of New Jersey)
Dr. Monica Perez (University of Pittsburgh)
Dr. Mark Latash (Pennsylvania State University)
参加者は講義中もプレゼンを途中で止めてどんどん質問したり意見したり、議論することが求められています。これまで読んできた論文の著者に間近で直接質問できるとても貴重な機会となりました。自分のポスターも発表することができ、いろいろな意見をもらえてとても有意義な5日間でした。
このSummer schoolのいいところは、そのスケジュールにあります。
9:00~12:00講義
13:00~17:00自由時間
18:00~21:00講義
21:00~飲み会
これを3日間繰り返します。途中の自由時間では、州立公園を散歩したり市内を観光しました。飲み会も含めて、ほかの参加者と交流する機会がたくさんありました。通常の学会ではごく表面的な会話しかできませんが、3日間ともに時間を過ごすと色々な話ができてとても楽しかったです。参加者は30名程度でこぢんまりしているため、密な交流ができます。
このSummer shcoolはペンシルベニアまたはヨーロッパのどちらかで毎年行われていて、来年はイスラエルの予定です。
自分の研究も、先日倫理委員会の承認がようやく下りたため、いよいよ実験が開始できそうです。これから夏に向けて、走っていきたいと思います。
先週の木曜日から月曜日までの5日間、アメリカのペンシルベニアで行われたMotor Control Summer Schoolに参加してきました。Ligonierという小さな町で、自然いっぱいでとてもいい環境でした。
このSummer schoolはペンシルベニア州立大学のDr. Mark Latashを中心とする運動制御研究の研究者たちが有志で行っているもので、大学院生やポスドク、教員などが参加するものです。宿泊費、食事代を含めて$450と格安です。これだけ参加費が安いのは、講師陣は有志で参加して謝礼なしで講義を行ってくれるためです。
今年の講師陣は次の通りでした。
Dr. Anatol Feldman (University of Montreal)
Dr. Mindy Levin (McGill University)
Dr. Numa Dancausse (University of Montreal)
Dr. Segei Adamovich (University of Medicine and Dentistry of New Jersey)
Dr. Monica Perez (University of Pittsburgh)
Dr. Mark Latash (Pennsylvania State University)
参加者は講義中もプレゼンを途中で止めてどんどん質問したり意見したり、議論することが求められています。これまで読んできた論文の著者に間近で直接質問できるとても貴重な機会となりました。自分のポスターも発表することができ、いろいろな意見をもらえてとても有意義な5日間でした。
このSummer schoolのいいところは、そのスケジュールにあります。
9:00~12:00講義
13:00~17:00自由時間
18:00~21:00講義
21:00~飲み会
これを3日間繰り返します。途中の自由時間では、州立公園を散歩したり市内を観光しました。飲み会も含めて、ほかの参加者と交流する機会がたくさんありました。通常の学会ではごく表面的な会話しかできませんが、3日間ともに時間を過ごすと色々な話ができてとても楽しかったです。参加者は30名程度でこぢんまりしているため、密な交流ができます。
このSummer shcoolはペンシルベニアまたはヨーロッパのどちらかで毎年行われていて、来年はイスラエルの予定です。
自分の研究も、先日倫理委員会の承認がようやく下りたため、いよいよ実験が開始できそうです。これから夏に向けて、走っていきたいと思います。
2015年5月24日日曜日
夏のJean Talon
こんにちは。
Jean Talonマーケットはすっかり夏の装いです。
新鮮な野菜や果物、花などがたくさんあります。
Comprehensive examの試験結果が出るまで、まだあと2週間くらいあります。それまではどうも十分に羽が伸ばせません。
来週の木曜日からの5日間は運動制御のサマースクールがペンシルベニアであるので参加してきます。車で12時間くらいかかりますが、たくさん勉強してきたいと思います!
Jean Talonマーケットはすっかり夏の装いです。
新鮮な野菜や果物、花などがたくさんあります。
Comprehensive examの試験結果が出るまで、まだあと2週間くらいあります。それまではどうも十分に羽が伸ばせません。
来週の木曜日からの5日間は運動制御のサマースクールがペンシルベニアであるので参加してきます。車で12時間くらいかかりますが、たくさん勉強してきたいと思います!
2015年5月13日水曜日
ホッケー観戦
こんにちは。
モントリオールが本拠地のモントリオールカナディアンズは、野球界でいえばNYヤンキースのような存在です。したがって熱狂的なファンも数多くいます。
今年はプレーオフに進み、昨日は7回戦中6試合目で、負ければプレーオフ敗退という試合でした。試合はアメリカのTampa bayで行われましたが、昨日はホームグラウンドのBell Centreでは巨大モニターにテレビ中継を流しての観戦ができます。
普段の試合ならチケットは数百ドルするらしいのですが、TV観戦の時はたった$10で本番さながらの雰囲気を味わえます。ただ選手がいないだけです。。
モントリオールが本拠地のモントリオールカナディアンズは、野球界でいえばNYヤンキースのような存在です。したがって熱狂的なファンも数多くいます。
今年はプレーオフに進み、昨日は7回戦中6試合目で、負ければプレーオフ敗退という試合でした。試合はアメリカのTampa bayで行われましたが、昨日はホームグラウンドのBell Centreでは巨大モニターにテレビ中継を流しての観戦ができます。
普段の試合ならチケットは数百ドルするらしいのですが、TV観戦の時はたった$10で本番さながらの雰囲気を味わえます。ただ選手がいないだけです。。
肝心の試合は1-4でボロ負けでしたが、雰囲気を味わえただけで十分たのしめました!!試合が勝つと熱狂的なファンが興奮して暴れだすこともあるようですね。
しかしホッケーの試合観戦はとんでもなく早く動く小さいパックをじっと見ているので、なにしろ目が疲れます。個人的には野球観戦のほうがのんびりしていて好きです。今日は目を休めるためにどこか遠くの緑でもじっと見ていたいところですが、残念ながらデータ解析でパソコンとにらめっこでした。。明日は朝早く起きてMont-Royal走って気分転換したいところです!
2015年5月8日金曜日
リハビリテーション研究
こんにちは。
今日は大学院の研究計画発表会でした。今回は自分は発表ではなく、聞くほうでした。
研究計画発表は毎年3回、春、秋、冬に行われます。
自分の通っている大学院は修士・博士課程含めて学生数が約50名いて、すべての学生が修了するためには研究計画の発表を行うことが義務付けられています。
この研究計画発表会とDefenceに参加するといつも思うのですが、リハビリテーション研究は非常に幅が広いです。たとえば、今日の研究タイトルは次のようでした。
① 多発性硬化症患者における自己管理テキストブックの開発と改良
② サウジアラビアにおける多発性硬化症患者の生活レベル、健康観、生活の質に関する調査
③ 脳卒中に伴う半側空間無視:目標物への歩行と仮想空間を利用した評価方法の確立
④ 軽度頭部外傷患者における知覚ー認知トレーニング:臨床的な回復にむけたステップ
タイトルだけでは伝わりづらいですが、研究デザイン、対象者、研究フィールドなどは本当に多様です。たとえば上記①は博士課程の学生ですが、プロジェクトの中にはテキストブックの執筆が入っています。その執筆の過程で実際の患者さんや専門職を巻き込んだ、参加型の非常にダイナミックな本になるようです。また②はタイトルにあるようにサウジアラビア出身の学生のプロジェクトで、リハビリテーションには疾患そのもののみではなく文化、宗教など複雑な因子が関わることをよく表していると思います。上記2つは疫学研究グループの学生です。
一方で③の学生は仮想空間(バーチャルリアリティ)を利用した半側空間無視の研究です。こちらは先に挙げたものよりもサンプル数はずっと少ないですが、半側空間無視の病態のメカニズムに焦点を当てた評価方法を模索する研究です。
④は参加しなかったので詳細は分かりませんが、おそらくRCT(無作為化比較試験)だと思います。
このように、ひとえにリハビリテーション研究といっても、中身は明らかに異なるアプローチを一つにまとめた総称にすぎません。しかし、異なるアプローチの知見を集めるとしっかり体系づけられるところが面白いです。
リハビリテーション分野の研究で共通して理解する必要があるのは、統計学かもしれません。これがわかると細かい各論が理解できなくても、何を知りたいのか、また研究デザインは目的を解明するのに妥当なものなのかを判断できるようになるようです。
ただ、統計学の力が全く及ばない分野、たとえば質的研究(Qualitative Research)もあります。なので、「これさえ分かればリハビリテーション研究は理解できる!」という分野はどうやらないようだ・・・というのがこの2年間で実感しています。自分のやっている研究が、リハビリテーション研究という分野でどんな立ち位置にあるのか、しっかり理解してほかの領域との関連性を見失わないことが大事なようです。そうしないと、自分の行っている研究だけが正しいと錯覚することになります。実際にそのような研究者は少なくないように感じます。
今日は大学院の研究計画発表会でした。今回は自分は発表ではなく、聞くほうでした。
研究計画発表は毎年3回、春、秋、冬に行われます。
自分の通っている大学院は修士・博士課程含めて学生数が約50名いて、すべての学生が修了するためには研究計画の発表を行うことが義務付けられています。
この研究計画発表会とDefenceに参加するといつも思うのですが、リハビリテーション研究は非常に幅が広いです。たとえば、今日の研究タイトルは次のようでした。
① 多発性硬化症患者における自己管理テキストブックの開発と改良
② サウジアラビアにおける多発性硬化症患者の生活レベル、健康観、生活の質に関する調査
③ 脳卒中に伴う半側空間無視:目標物への歩行と仮想空間を利用した評価方法の確立
④ 軽度頭部外傷患者における知覚ー認知トレーニング:臨床的な回復にむけたステップ
タイトルだけでは伝わりづらいですが、研究デザイン、対象者、研究フィールドなどは本当に多様です。たとえば上記①は博士課程の学生ですが、プロジェクトの中にはテキストブックの執筆が入っています。その執筆の過程で実際の患者さんや専門職を巻き込んだ、参加型の非常にダイナミックな本になるようです。また②はタイトルにあるようにサウジアラビア出身の学生のプロジェクトで、リハビリテーションには疾患そのもののみではなく文化、宗教など複雑な因子が関わることをよく表していると思います。上記2つは疫学研究グループの学生です。
一方で③の学生は仮想空間(バーチャルリアリティ)を利用した半側空間無視の研究です。こちらは先に挙げたものよりもサンプル数はずっと少ないですが、半側空間無視の病態のメカニズムに焦点を当てた評価方法を模索する研究です。
④は参加しなかったので詳細は分かりませんが、おそらくRCT(無作為化比較試験)だと思います。
このように、ひとえにリハビリテーション研究といっても、中身は明らかに異なるアプローチを一つにまとめた総称にすぎません。しかし、異なるアプローチの知見を集めるとしっかり体系づけられるところが面白いです。
リハビリテーション分野の研究で共通して理解する必要があるのは、統計学かもしれません。これがわかると細かい各論が理解できなくても、何を知りたいのか、また研究デザインは目的を解明するのに妥当なものなのかを判断できるようになるようです。
ただ、統計学の力が全く及ばない分野、たとえば質的研究(Qualitative Research)もあります。なので、「これさえ分かればリハビリテーション研究は理解できる!」という分野はどうやらないようだ・・・というのがこの2年間で実感しています。自分のやっている研究が、リハビリテーション研究という分野でどんな立ち位置にあるのか、しっかり理解してほかの領域との関連性を見失わないことが大事なようです。そうしないと、自分の行っている研究だけが正しいと錯覚することになります。実際にそのような研究者は少なくないように感じます。
2015年5月1日金曜日
Comprehensive Exam 提出完了!!!!!
こんにちは。
今日、3か月間にわたるComprehensive Examinationの期間が終了しました。
この期間は、とにかく自分との戦いでした。なので食事、睡眠、運動、勉強をかなり規則正しくして、修行僧のような生活を送っていました。
この3か月で走った距離は1,143km。自分でもよく走ったなぁと思います。
Mont-Royalも4月になって7回走ることができました。
運動がいかに心身の両面にいいか実感した3か月でした。
試験の内容は
①自由度問題に対する運動制御理論
②リーチ動作における協調性評価
③Dual-taskingにおける姿勢制御のメカニズム
のレビュー論文を書きました。計300本を超える論文を読み漁り、自分なりの解釈や予測も含めることができたため、自分なりに全力を出せたと思います。
この後、各質問で1名の学内、1名の学外、計6名の評価者によって採点されます。
学外の評価者にはいわゆるBig nameも含まれているため、この機会に最先端の研究者に自分の考えを評価してもらえるいい機会にもなります。
評価が明らかになるまでの約1か月、夏に向けた準備を進めたいと思います。
とりあえず今週末はゆっくりしたいと思います。
今日、3か月間にわたるComprehensive Examinationの期間が終了しました。
この期間は、とにかく自分との戦いでした。なので食事、睡眠、運動、勉強をかなり規則正しくして、修行僧のような生活を送っていました。
この3か月で走った距離は1,143km。自分でもよく走ったなぁと思います。
Mont-Royalも4月になって7回走ることができました。
運動がいかに心身の両面にいいか実感した3か月でした。
試験の内容は
①自由度問題に対する運動制御理論
②リーチ動作における協調性評価
③Dual-taskingにおける姿勢制御のメカニズム
のレビュー論文を書きました。計300本を超える論文を読み漁り、自分なりの解釈や予測も含めることができたため、自分なりに全力を出せたと思います。
この後、各質問で1名の学内、1名の学外、計6名の評価者によって採点されます。
学外の評価者にはいわゆるBig nameも含まれているため、この機会に最先端の研究者に自分の考えを評価してもらえるいい機会にもなります。
評価が明らかになるまでの約1か月、夏に向けた準備を進めたいと思います。
とりあえず今週末はゆっくりしたいと思います。
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