2014年2月1日土曜日

日本 - モントリオール 地下鉄対決!

こんにちは。

以前モントリオールの地下鉄について少し紹介しましたが、Wikipediaに詳しく載っていました。 
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%AB%E5%9C%B0%E4%B8%8B%E9%89%84

ゴムタイヤの車輪は、急勾配でもグリップが効いて走れる他、低速での減加速が行いやすいため、駅の間隔が狭いような地下鉄では適しているとのことです。

ただし、転がり抵抗が大きいため燃費は悪いそうですが、そこはケベック州の豊富な電力供給が十分補えるのであまり問題にならないのかもしれません。

Wikipediaと同じことを書いても仕方ないので、モントリオールと日本の地下鉄を比べてみました!鉄道について詳しくないため、利用者側からの感想です。


*乗り心地*
<日本のほうが優れている点>
  • 座席:モントリオールは座席がプラスチックでクッション性がないです。慣れれば気になりませんが。
  • 清潔:あらゆるところに駅で配っている新聞紙が落ちています。ポイ捨て。もうこれはフランス文化の一部なんでしょうか。こちらに来て初めのうちは拾ってゴミ箱に入れたりしていましたが、まったくキリがないので最近はやめました。
  • 運転:モントリオール地下鉄は運転が荒いです。急加速・急停車がけっこうよくある ため、手すりにつかまれないときには膝を曲げていつでもバランスとれるようにしておく必要があります。いいバランス練習です! あと、完全に停車し終わる前にドアが開きます。
<モントリオールのほうが優れている点>
  • 音:レールと車輪の摩擦音が少なく、「キィー」という音がないです。
*待ち時間*
比較できません。なぜならモントリオールの地下鉄は時刻表がありません(あるのかもしれませんが、どこにも掲示されてません)。平日の通勤時間帯なら、3-5分間隔で来るので調べる必要もありません。したがって、待ち時間という点ではあまり困ることはありません(人身事故を除いて・・・)。

*安全面*
日本のほうがやや勝るか...ただ、モントリオールも十分安全です。日本の地下鉄は世界一安全でしょうから、十分です。基本的に町の人は優しいですし、最低限の防衛策をとっていれば大丈夫です。特に冬はホームレスがお金を求めてきますが、きっぱり断れば深追いはしてきません。ただ、グリーンラインのBERRI-UQUAM駅より東は夜間などは注意が必要です。

*複雑さ*
モントリオールの地下鉄はかなりシンプルです(青、オレンジ、緑、黄色)。東京の地下鉄は日本人でも迷います。ただ、日本のように私鉄からの乗り入れのような仕組みはありません。



*運賃*
比較できませんが紹介します。片道一律$3です。乗り換えも自由。モントリオール市内で1時間半以内であれば、バスも含めてこの値段です。なお、1日乗り放題は$10、3日乗り放題は$18、10回回数券は$25.50、1週間定期は$24.50、1か月定期は$79.50です。OPUS カードという、SUICAのようなICカードを最初購入して、チャージして利用します$6 (4年間有効)。
http://www.stm.info/en/info/fares/transit-fares

*バリアフリー*
これは両国でまだまだ課題が多い問題です。日本でもエスカレータのみの駅も多いです。モントリオールの駅も大抵はエスカレータがありますが、時々止まっていることもあります。車いすの方は地下鉄での移動は難しいかもしれません。車いす用スペースが設けられている車両があります。

*乗客のモラル*
場所が変われば常識も変わります。しかし概してモントリオール市民はモラルはいいと思います。一見ちょっと強面のお兄さんも、お年寄りがくれば席を譲ったり、ベビーカーを下すのを手伝ってあげたりしています。ただ変人はやはりたまにいます。それはどの国でも同じ。

*駅員のサービス*
これは間違いなく日本のほうが優れています。基本的にはチケット売り場以外に駅員はいません。いきなり英語で話しかけず、フランス語で話しかけると印象が良いようでその後の応対も丁寧になるみたいなので、こういう時にフランス語を少しでも知っていると便利です。

*駅舎の構造*
<日本のほうが優れている点>
  • 駅にトイレがある:モントリオールの地下鉄駅にはトイレがありませんので、注意してください。たぶん、モントリオールにはトイレは無い方が衛生的にも安全面的にもいいかも?
<モントリオールのほうが優れている点>
  • 駅舎がとにかく個性的:同じ構造の駅が一つとしてありません。タイルの色使い、天井の彫刻、造形、採光などとにかく凝っていて、見ていて面白いです。唯一、Sherbrooke駅は作りがつまらない、と言われています。でも、壁に大きな絵が飾ってあって良いと思いますけど。
  • ストリートパフォーマンスをしている:ギター、歌、ヴァイオリン、サックス、民族楽器、竹馬(?)などなど。
Sherbrooke駅


Namur駅

 
 このハープのマークのあるところでストリートパフォーマンスが行われる

 *結論*
モントリオールの地下鉄は十分に楽しめて信頼できる交通手段です!

Knowledge Translatioin

こんにちは。
今日は0℃近くまで気温があり、だいぶ暖かくなってきました。
日本もすごい暖かいみたいですね。

最近授業やら研究やらで忙しく、ブログも週1ペースのアップになってしまいましたが、コツコツ続けたいと思います。
ジムにも週2~3回は行けているので、調子いいです。いつもだいたい同じ時間に行くので、顔なじみもできてきました。

さて、カナダで研究をするようになって聞く言葉が、"Knowledge Translation"です。
カナダではCIHR(Canadian Institute of Health Research) という機関が保健学研究のとりまとめ機関なのですが、そこでも常にこの言葉が強調されています。
http://www.cihr-irsc.gc.ca/e/29418.html

最近の傾向として、基礎研究、臨床研究問わず、常にこのKnowledge Translationを考慮した研究ビジョンがなければ助成金などが得られず、実質研究を行うことはできないようです。

なぜここまでKnowledge Translationが強調されているのかというと、社会のニーズに合った研究が求められているということが挙げられます。特に保健学という学問は、生物学、化学、物理学、生理学などとは異なり社会制度や経済、文化などの情勢によって変わり得る流動的な学問とされています。つまり、時間によって、また場所によって、求められるニーズやメカニズムは異なり、それに対するアプローチも必然的に多様化します。

CIHRで行われているKnowledge Translation は大きく2つの取り組みがあります。

1.研究者の取り組み
研究者や専門家が講座や、書物、インターネットなどを通して社会に情報を発信する従来から行われている取り組みです。

ごくシンプルにKnowledge Translationを考えるには、"So what?"(だからなに?)という問いかけがよく投げかけられます。どのような研究でも、最終的には社会に還元される内容でなければなりません。意外とこの問いは深く、しっかりと自分の研究背景や研究課題を整理していないと簡単には答えられません。

2.研究者・利用者共同の取り組み
現実的には、問題点や解決策は利用者の方がよく知っている、ということが少なくありません。
したがって、研究の最初から最後までを通して利用者(Stakeholder)にも参加してもらうという試みがなされています。(Participatory Research; 参加型研究)この利用者には患者さん・家族・政治家・教育者など、研究テーマに応じて多様なメンバーが集まります。

研究者も自分の研究に関連することであれば、ついつい口出ししたくなると思いますが、あくまでStakeholderが主体であって、この場での研究者の役割はあくまでファシリテーター(進行役)であるということが重要なようです。斬新です。


たしかに、研究者として大学の教授になった人だからといって、なんでも知っているわけではありません。
むしろ、研究者は自分の専門分野を究めていくわけですから、たくさんある山のうちの一つのトップにいるに過ぎません。良くも悪くも視野の限られた世界で生きているので、利用者側の感覚を兼ね備えた人は少ないかもしれません。
保健学分野のように多様なアプローチが要求される問題を研究者だけで解決できるはずはない・・・という反省に基づいているようです。

考えてみると、地方行政なんかも同じことが言える気がします。
市町村のトップがどんなにリーダーシップを発揮してあれこれ行っても、住民のニーズに合わない取り組みが多くあるのではないでしょうか。むしろ、住民や多様な専門職が積極的に参加して一体になって問題を明らかにして解決を図る・・・という方がうまくいく気がします。新たな知識の創出だけではなく、既存の知識の統合も大事なのではないでしょうか。

2014年1月25日土曜日

基準の違い

こんにちは。

モントリオールという違う環境にいると、基準が違うなぁと感じることがよくあります。
日本にいると当たり前でも、そうじゃないことって実はたくさんあります。

たとえば挨拶。
モントリオールでは挨拶でハグして、左右の頬にキスにします。
日本人からすれば、ハグもそんなにしないし、キスなんてまずしません。
アメリカ人からしても、キス2回は多いなという感じだそうです。
でも、ブラジル人の友人からすると、モントリオールの人は挨拶が冷たいと感じるそうです。


他にもたとえば授業態度。
日本では、授業態度は小学校から高校まで先生が繰り返し叱っていたのを覚えています。隣の人と話さないとか、飲食しないとか、姿勢を良くするとか。中学の時には学生が頬杖つくのに異常にこだわって、いつも怒っていた先生がいた記憶があります。なので、授業中正しい姿勢でおとなしく座っている学生が授業態度がいいとされていると思います。

欧米では異なります(知る限り少なくとも大学レベルでは)。授業に参加することが授業態度がいい、とされているそうです。つまり、授業中に質問し、意見することです。したがって、授業中に前の机に足を乗せようが、足を組もうが、頬杖をつこうが、先生の前でお菓子を食べようが、別に授業態度が悪いとは思われないし、むしろ先生が「そのお菓子ちょうだい」とか言ったりしてます。


ほかにも違うことだらけです。挙げだしたら本当にきりがありません。
この基準の違いをどう受け止めるかによって、海外生活のストレスはずいぶん変わると思います。
どうせなら違いを楽しめた方が良いなと思います。日本の良さや悪さに気づくのも、こういう違いに遭遇するときです。

自分は違いを楽しめているのかはわかりませんが、こだわりも強くないので「そういうのもあるよね」と受け流している感じです。


最近は自分の中で「寒い」の基準が完全に変わりました。
「お、今日は暖かいと思ったら最高気温マイナス8℃か。」

今はだいたいマイナス15℃以下が「寒い」の基準のようです。


2014年1月18日土曜日

1st Week is Over

こんにちは。

日本からモントリオールに戻って1週間が経ちましたが、あっという間でした。

今学期も周りの人から授業取りすぎじゃない?と心配されるくらい取っています。でも、1年目はまずはとにかく研究の基礎を吸収できるだけして、そして2年目からは自分の研究に本腰を入れて取り組めたらと思っています。
自分なりに考えて、消化不良にならないギリギリまで授業を入れてみました。学期中盤・後半にどうなるかはこれからのお楽しみです。
一つ一つの授業に集中したいからと、少ししか授業を取らない学生もいますが、自分はけっこう時間を決めて一日にいろいろな勉強をするのが好きなので、むしろ少し多めに取った方がはかどるタイプです。

今日は友人と図書館で統計学のアサイメントを一緒にやって、終わったらジムに行きました。
統計は秋学期に苦しんだおかげで、だいぶ基礎が固まったように思います。手計算なら任せろ、といったところですが、今度はプログラミングの能力が要求される授業でした。
これまでの人生でプログラミング経験が全くないため、また一からお勉強です。
なんだかモントリオールに来て、全く分からいことに取り組むことが多すぎて、それに対処するのに慣れてきた気がします。いちいち狼狽しなくなってきました。必要ならやるしかない。


今日は運動後クールダウンをしていたら、ジムで運動している学生に無料でRed Bullを配っていたので、いただきました♪
買うと結構高いのに、無料で配っているとは太っ腹です。


 自転車エルゴ(160W, 100rpm, 10min)、ウェイトトレーニング、ビルドアップ(2000m 60sec/200m, 1000m 55sec/200m, 1000m 50/200m)


2014年1月13日月曜日

Adjusting time

こんにちは。

現在カナダは冬時間ですので、日本とモントリオールの時差は14時間あります。
今回の日本帰省では時差ボケ対策としてメラトニンを試してみました。


時差ボケは、実際の時間と体内時計のずれによって生じます。
実際の時間は昼なのに体内時計は夜だと日中に眠くなり、逆に実際の時間は夜なのに体内時計は昼だと夜に眠れないという状態になります。
したがって、時差ボケを治すには現地時間に体内時計を順応させる必要があります。

下記のURLで詳しく色々な対策が紹介されています。(メラトニン服用については無いみたいです)
http://www.travelerscafe.jpn.org/jisaboke.html

メラトニンはヒトの体内時計を調節する役割を担っています。
日光のように強い光を浴び、夜間に暗くなると脳内でメラトニンが分泌され、ヒトは眠気を感じるそうです。メラトニンは眠気を誘発することから、睡眠薬としても用いられることがあるそうです。カナダではドラッグストアで安価で売っています。ただ、その効果や服薬量、副作用については検証が十分ではないようですので、長期間の服薬には医師に相談した方が良さそうです。

今回は飛行機の中で目的地時間で夜の時間帯にメラトニンを飲み、さらに目的地に着いた夜にメラトニンを飲んでみました。そして、到着後の日中はなるべく日光を浴びるようにしました。

日本に帰った際には、メラトニンのほかに日中にジムで運動も行ったことで、到着日の夜からよく眠ることができました。
カナダに戻ってきた際にも、メラトニン効果か到着日の夜からしっかり眠れました。

しかし、正月ボケの影響で夜に寝すぎてしまう習慣がすっかりついてしまいました。
時差ボケ+正月ボケのダブルパンチにならず良かったです。

ちなみに今朝は授業初日でなんだか興奮して夜にあまり眠れず、結局寝不足のままでした。
明日の寝坊に要注意です。




 



2014年1月12日日曜日

すべる氷とすべらない氷

こんにちは。

モントリオールは12月下旬と1月上旬の寒波の影響でだいぶ気温が下がったようですが、最近は最高気温が3℃くらいあります。気温が低すぎるのも問題ですが、高いのも意外と大変です。
道路の氷や雪が日中に融け、夜間に凍り、日中にはいい感じに融けて滑りやすく、歩行者や車にとっては非常に危険です。

昔、織田裕二がスタッドレスタイヤのCMで言ってました。


「乾いた氷はすべらない」

これ本当です。氷点下20℃とかだと、氷上を歩くのはそれほど苦労しません。
一方で融けかけた氷の上を歩くのは非常に危険です。

 
今回日本に帰国した際に、妻から良いブーツをもらいました。
 
 
DUNLOP製のウィンターブーツです。DUNLOPって靴も作っていたんですね。
そういえばテニス用品やゴルフ用品とかもあった気がします。
 
このブーツは軽いうえに滑りにくく、防水性も完璧です。さすがはタイヤメーカー。
しかもけっこう値段もお手頃のようで、オススメです!
 
ただ、このような靴でも滑る道は滑ります。あとは氷の凸凹とかを利用して滑りにくい道を選ぶか、あえてスケートのように滑りながら移動するか。
とにかく歩道も歩くのに緊張感があります。慣れの問題でしょうか。
 
 
全然話題が違いますが、ここまでタイヤ関連で来たので。

ケベック州では、12月15日までにすべての車は冬用タイヤに交換することが義務付けられています。違反者には罰金が科せられるようです。
12月15日に近づくとどこのガレージも混んで大変だとか。
あと、冬用タイヤを狙ったタイヤ泥棒もあるそうです。

冬が厳しいと、大変ですね。

 
 

2014年1月11日土曜日

Back to Montreal, Beginning of 2014!

明けましておめでとうございます。
だいぶご無沙汰ですが、無事に生きております。

12月15日から1月10日まで日本に一時帰国しており、昨日モントリオールに到着しました。
今回は特別に遠くに出かけたり、多くの友人や親戚にあったわけではなく、家で家事をして、ゆっくり勉強して、温泉に入って、録り貯めてたテレビ番組を飽きるほど見て、実家にも帰って、しっかり太って帰ってきました。

8月に日本を発ってからわずか4か月での帰国でしたが、日本のすべてが新鮮で、日本は改めていい国だと思いました。そして、やはり家族はいいなとしみじみ思いました。
はやく家族で住めるように、今はモントリオールで頑張るのみです!

早くも、もう次の帰国が楽しみですが、日本を発つときにはカナダへ帰りたくない、とは思いませんでした(思わないように自分を説得しました)。

モントリオールでの生活の苦難を挙げればきりがありませんが、モントリオールで経験していることは、自分の人生では今、このタイミングでしかできないと思います。また、この経験が将来の自分の力になるだろうと確信を持って言えます。


さて、授業は1月6日からすでに始まっていますが、オリエンテーションのみのため実際には来週の月曜日が本格的な冬学期の授業開始です。

いよいよ修業の再開です。

幸い、秋学期の成績が思ったよりも良く、努力が報われたようです。
冬学期も凡人は努力でカバーします!

本年もよろしくお願い致します。