2015年4月9日木曜日

モントリオールのデモ文化

こんにちは。

モントリオールは気温がプラスの日がコンスタントに続くようになり、気持ちよく外を歩けるようになりました。すると最近増えてきたのがデモ行進です。

先週の木曜の午後は2万人を超える人がSherbrooke通りを封鎖して、デモ行進を行っていました。イースター直前の平日のダウンタウンの大通りだけに影響は大きく、バスは止まるは渋滞はすごいはでなかなか混沌としていました。



しかしどこかのんびり行進していて、決して暴力的でないあたりがモントリオールらしいです。




昨年からモントリオール市内でデモが散発していますが、どれも平和的に行われています。彼らがデモを行う理由にはケベック州の財政緊縮策への反対があります。


ケベック州は慢性的に財政難で、しかも昨今カナダは原油安の影響をもろに受けていて(天然資源はカナダの主要産業)、大胆な緊縮策が打ち出されています。この緊縮策、影響は教育、年金、公務員の給与や退職金、医療、保健、福祉など影響は幅広く、特に大学関係者、公務員を中心に不満が高まっています。

公務員の抗議はストライキなど直接的な手段ではなく、
①抗議のメッセージが書かれたステッカーをいたるところに貼りまくる(地下鉄の車両、消防車、パトカー、救急車、バス)
パトカー
 
消防車
 
 
②迷彩柄のズボンをはく


最近はジーンズを履いているポリスも。
写真の左から2番目の人は野球のズボン??

一方で学生のデモは過激になりつつあり、昨日はついにUQAM (Université du Québec à Montréal) で大きなデモがあり、警官隊と衝突もあったそうです。。実は自分はUQAMのすぐそばに住んでいて、昨日は深夜12:00過ぎにいきなりデモが始まり大騒ぎでした。英語で叫んでいるところをみると、メディアに対するアピールの目的もあるのではないかと思います。




朝になってみると大学構内の自販機が壊されるなどかなり激しいデモだったようです。


UQAMでは大学が授業にならずに大変だそうです。
一方McGillではまったくデモは行われておらず、これまたすごい温度差です。


デモをする権利はモントリオールでは広く認められていますが、あくまで平和的に行ってほしいものです。。ただ、政治に対する関心の高さもあるのではないかと思います。いまの日本で大学生が政治的な理由でデモを行う姿はちょっと想像できません・・・

0 件のコメント:

コメントを投稿