2014年12月13日土曜日

OSCE (Objective Structured Clinical Examination)

こんにちは。

今日はこの先数年の日本の運命をかけた大切な一日ですね。
日本はこの先どこへ向かうのでしょうか。


さて今日は学部生のneuro-rehabilitationの授業の実技試験の採点をしてきました。
カナダで理学療法士(Physiotherapist; PT)のライセンスを大学で取得する場合、学士(Undergraduate)+修士(Professional master)を修了する必要があります。学部生からPT学科にすでに在籍する場合、成績さえよければそのまま修士に上がることになります。

また学士を他学部や他大学で終了した場合、Professional masterへと編入することができます。
その場合、不足している科目を1年かけて補う(Qualifying year)ことになります。

今日のテストはUndergraduateの3年生とQualifying yearの学生でした。
普段は採点はTeaching Assistantが行うのですが、今回はお願いしてTAをしていない自分も混ぜてもらえました。

OSCEは臨床場面のシュミレーションで、定められた時間内に評価と治療計画を立てるというものでした。自分の担当したステーションは脊髄損傷の重症度評価(ASIA)の実施とそれに基づく治療計画立案が課題でした。

プロの役者さんが患者役です。そして、評価者と実施者はマジックミラー越しに区切られています。

このSimulation CentreはPT学科以外にも看護、医学科なども使います



プロの役者さんはさすがで、かなりリアルに演技していました。話によるとOSCEの稼ぎだけで飯を食べている役者さんもいるとか。どうしたらそんなことが可能なんだろう??


OSCEは日本の大学学部に在籍している際にすでに経験していましたが、こちらの方がよりシステマティックな印象です。人手があるからでしょう。お金かけているなーという印象です。

学生のレベルは・・・もしかすると日本の自分のいた大学の方が上かも??
特に目についたのは時間管理、姿勢変換、ハンドリングの雑さです。もっと効率よくできるのに、練習ではもっと上手くできていたのに・・と周りの評価者も頭を抱えていました。

うまくできていないのは学生も自覚できていたようで、部屋を出ていく際にはほとんどの学生がうなだれていました。。

こうやって失敗経験から学ぶのは国境を越えて同じです。

まだTAはやっていませんが、教育もとても興味があるので来年はやりたいと思います。

2014年12月5日金曜日

モントリオール vs トロント 市街地の移動しやすさ対決!

こんにちは。

先日、ナイアガラ・トロントへ行った際に気が付いたのが、公共交通機関の違いです。
同じカナダ国内でも、州が違うだけでこんなにも違うものか、と面白かったので今回はその違いをユーザー視点から検証してみます。

1.公共交通機関の利便性
トロントの公共交通機関のシステムはTTC (Toronto Transit Commission)が管理・運営しています。地下鉄、路面電車、バスが一体で管理されているため、TTCを利用すればダウンタウン内はたいていの場所に行けるようです。


TTCのメトロ路線図


一方、モントリオールも同様にSTM (Société de transport de Montréal)が管理・運営しており、利便性ではトロント・モントリオールともに十分利便性は高いと思います。トロントもモントリオールも、地下鉄の線の数が少なく、とても分かりやすい構造になっているのもいいです。

STMのメトロ路線図
2.料金
TTCは片道、大人(高校生以上)$3, 65歳以上$2、13-19歳$2、2-12歳¢75です。
定期は月あたり大人(高校生以上)$133.75、65歳以上$108、13-19歳$108です(https://www.ttc.ca/Fares_and_passes/Prices/index.jsp)。

STMは片道、大人$3, 子ども(6-17歳)$2, 65歳以上$2です。
定期は月あたり大人$79.5, 子ども(6-17歳)$47.25, 学生(18-25歳)$47.25、65歳以上$47.25です(http://www.stm.info/en/info/fares/transit-fares/monthly-cam)。

片道料金はほぼ変わりませんが、月料金になるとモントリオールの方が断然安いですね。


3.地下鉄の乗り心地など
TTCはつい最近、車両を新型に変更しました。
流線型でかっこいいです。


日本では結構当たり前ですが、車両間を移動できる構造というのは意外と斬新だったようです。
走行音も小さく、声も普通のボリュームで会話できます。
 
 
一方のわれらがモントリオール。1960年代に導入されて以来、型は変わっていないそうです・・・。


味がっていい・・・そうとも言えますが、車内では時折、叫ぶようなボリュームでやっと会話が成り立ちます。
 
STMもこんな新型車両を開発中らしいですが、これが導入されるのは何年先になるのでしょうか。友人の話では、新型車両導入のうわさが出てすでに5年くらいになるそうです。
そのあたりはケベコワ時間ですので、期待しすぎず気長に待つのが一番よさそうです。
 
 


4.駅の構造
バリアフリーが一般化していないのはどちらの都市も共通しています。トロントの駅もダウンタウンの一部はなかなかおしゃれでしたが、モントリオールほどではなさそうです。


5.その他
トロントにもシェアバイクがありました!しかもモントリオールのBixiにそっくり!

間違いなく、モントリオールと同じシステムでしょう。はじめて、モントリオールの何かが外で参考にされているのを見て少し誇らしい気持ちになりました。

トロントでの自転車の移動は行っていませんが、どうやらバイク専用車線はモントリオールほどは整っていない印象でした。ちょっと慣れないと、危ないかもしれません。

自転車での移動はモントリオールの方が利便性・安全性ともに高い印象です。ただ、道路の路面はトロントの方が圧倒的にきれいで、その意味ではトロントも安全かも。


6.結論
カナダのこの2都市ではともに公共交通機関が安全で利便性が高いことがよくわかりました。

トロントはカナダのビジネス中心地で機能的、快適かつ実用的だが料金が高い。モントリオールは芸術の街で機能的ではないが駅に一ひねりしてあり、料金も手ごろ。

都市の特性がそのまま交通機関にも表れているのでしょうか。

2014年12月3日水曜日

今年ラストラン

こんにちは。

モントリオールはまるでジェットコースターのごとく日々気温が10℃以上上下しています。
昨日はマイナス15度まで下がったと思ったら、今日は3℃くらいまで上がりました。

Mont-Royalはすっかり雪が積もってしまって走れないため、この1ヶ月くらいはすでに屋内トラックを走っています。最近は週3ペースでのトレーニングができているので、調子いいです。

まずウェイトトレーニング、体幹の補強、コアスタビリティの補強、軽いストレッチをして、その後に走っています。昨年の足底腱膜炎の反省を踏まえて、走る前にある程度体を動かすようにしています。

ランニングは、2500m: 60sec/200m + 2000m 55sec/200m + 2000m 50sec/200m + 1000m 45sec/200m で、計7500mのビルドアップでやっています。昨年よりもこのメニューは余裕をもってできるようになりました。

12月5日から12月22日まで屋内トラックが使用できず、しかも12月19日に自分は日本に一時帰国するため、今日がラストランでした。帰国まではジムのトレッドミルで走っておきます。
最近PCが電源が勝手に切れるなど、すごく不調なので、帰国したら買い替えたいと思っています。。