2016年10月25日火曜日

当ブログアクセス国ランキング

こんにちは。
ご無沙汰致しております。

カナダで大学院を始めた2013年秋以来マイペースに続けてきた当ブログですが、アクセス数が20000件を超えました。学業にモントリオールでの生活、運動や旅行の記録と、なんともランダムな内容が多い当ブログですが、こうして気にかけてくださっている方々がいらっしゃるというのはなんだか心強いものです。

ブログ管理者のダッシュボードでは、閲覧者の方がどの国からアクセスしたのかを知ることができます。この国別のアクセス分布が実は自分は結構面白いなと思います。

1位:日本:10225件
2位:カナダ:4539件
3位:アメリカ合衆国:2464件
4位:ウクライナ:942件
5位:ロシア:659件
6位:フランス:255件
7位:ドイツ:139件
8位:イギリス:104件
9位:マレーシア:81件
10位:インド:77件

1位は自分の出身国であり日本語でのブログであり、2位はカナダに位置するモントリオールについてのブログなので、順当かな~と思うのですが、3位以降は縁もゆかりもない土地です。
そんな国にいるどこかのだれかが、このブログにアクセスして定期的に見てくれていると考えると、すごい縁だなぁと感じます。インターネットって本当に世界をつなげているんだと実感します。

この場を借りて、このブログを気にして見ていただいている方に感謝申し上げます。
これからも生存確認を兼ねたマイペースな頻度でのアップとなりますが、カナダ大学院博士課程の学生生活も垣間見れるブログにしたいと思います。

2016年10月8日土曜日

紅葉2016

こんにちは。
こちらはこの一週間で紅葉がずいぶん進んできました。

10月2日

10月5日

10月6日

10月7日

10月8日



先日、Oka National Parkへ行ってきました。モントリオールから車で約40分。
海に接していないモントリオールでは貴重なビーチがある場所です。
夏はビーチ、キャンプで人が一杯とのことです。

入場は大人1人$8。自転車、キャンプ用品など様々なレンタルもあるようです。
http://www.sepaq.com/pq/oka/tarifs.dot

紅葉はまだ5分程度でしたが、人が少なくてとてもよかったです。






2016年10月1日土曜日

Gardens of Light

こんにちは。

東京オリンピックについて、いろいろな話題が絶えませんね。
今年は1976年に開催されたモントリオールオリンピックから40周年の記念年です。



しかし現実では、モントリオール市はまだオリンピックにかかった費用を完済できておらず、市民の税金で返済し続けているのが現状です。お金だけでは計れない価値もあるかと思いますが、長い将来に負担が続くのはどうなんでしょうかね。

オリンピックスタジアムに隣接するBotanical garden(上の写真の白い建物の奥)では、毎年この季節にランタンフェスティバルが開催されます。夜9時まで入場可能で、中国庭園では綺麗なランタンに灯がともっていました。このランタンは毎年作り変えているようです。

週末は混むようなので、オンラインでチケットを買い、夜8:00以降に行くと人が少なくていいようですね。あと、まだ秋とはいえ夜は冷えるので暖かい服装が良いと思います。
庭園内は意外とデコボコが多いので、ベビーカーよりも抱っこひもとかの方が便利そうです。

http://espacepourlavie.ca/en/programming/gardens-light





2016年9月24日土曜日

秋のJean-Talonマーケット

こんにちは。
こちらはすっかり秋めいてきて、家の窓から見える木々も木々の葉も少し色づいてきました。
改めて、本当に空が広くて樹木が多い街だなと思います。





今日は、Jean-Talonマーケットに久々に行ってきました。
Jean-Talonは季節ごとに色々な装いがありますが、秋は最もオススメな時期です。
秋は市場がカラフルな野菜や果物でいっぱいです。







その中でも、キノコ屋さんは秋に旬を迎えます。
この時期はケベック産のマツタケが市場に出てきます。
100gでCA$9ですから、日本で買う値段の10分の1くらいでしょうか。





天然の舞茸も売っていましたので、今日はキノコづくしの夜ご飯です。

あと、友人に勧められてきたJean-Talon内のカフェ、Le Cafe du Marcheがすごい良かったです。
コーヒーもおいしく、また月曜から木曜は7AM-12AM、金土日は7AM-2PMまで食事メニューがあり、トロトロ卵のエッグベネディクトが食べられます。



もう最低気温は10℃を下回る日も出てきて、駆け足で秋が終わってしまいそうですが、モントリオールの短い秋を楽しんでいます。

2016年9月12日月曜日

カナダ博士課程修了後の進路

こんにちは。

早いもので、今年の8月でもうこちらに来て丸3年が経ちました。
3年前の今頃、9月は授業が始まり、統計学やらライティングやらたくさんの授業を取って、分からない英語に四苦八苦でした。

今はようやく自分の研究の実験がすべて終了し、これから解析と論文執筆が中心の生活となります。博士課程修了のために残されたマイルストーンは、博士論文の提出のみです。
ここからが険しくて長い・・・という人もいますが、自分はあと1年かからずに終えたいところです。

それと同時に、今後の進路についても徐々に考えなければいけなくなってきました。
今ある環境での仕事を行いつつも、今後の身の振り方を準備する必要がありますが、本当に悩ましい選択です。

カナダでは博士課程を修了したあとの進路は、大きく3つに分かれます。絵では2つですが。



1.研究職に残りたい人(大多数)
博士課程を修了してすぐ、大学や研究機関のポストに就けるのは稀です。したがって、博士課程修了後はポスドク(post-graduate fellow)というポジションに就いて、研究成果を出しつつ、就活をするのが一般的です。しかし、近年の博士課程修了者の増加により2回・3回とポスドクを繰り返すパターンが少なくないのが現状です。なお、Quebec州ではポスドクは最長5年間までと決まっており、以降はResearch Associateなどのポストになる必要があります。

2.教育職に就く人
これは2番目に多い選択肢です。この選択肢では、カナダではどこの大学でも教育を専門とするLecturer(講師)が相当します。 日本では主に教育重視の大学での講師や助教のポストが、専門学校が相当します。この進路では、自らの研究に割く時間はあまりないかもしれませんが、教育に目標がある人はこの選択をする場合が多いです。ポストの数も、比較的多い印象です。

3.臨床に戻る人(少数派)
カナダでは、研究者と臨床家の壁が非常に高い印象で、両方を同時に行う人はかなり少ないです。博士課程まで進むということは、研究者になることをすでに選んでいる人がほとんどですので、臨床に戻るケースは少ないのが現状です。

これもあってか、臨床研究は非常にお金がかかります。研究専門のPTを一定期間雇う必要があり、患者さんの確保も難しい現状があります。

この点では、日本の方が実は臨床研究の環境は整っているのではないでしょうか。
自分は、カナダで学んだ研究の基礎を使い、将来は日本に戻って臨床研究をどんどん行いたいと思いっていますが、それには協力してくれる臨床での環境整備が大事です。

もし日本での研究ができる教員ポストがすぐにない場合、自分はポスドクをするのか、あるいは臨床に戻るのか・・・。はたまた、どこかの学校で教育を主に行うのか。

「せっかく博士課程に来たのに、わざわざ臨床に戻るの・・・?」

正直、冷ややかな目で見られることもあるでしょうが、自分としては目標に向けた着実な一歩だと思いますので、研究を行える環境を整えるためにまず臨床に戻ることも選択肢も視野に入れて、就活を進めたいと思います。

こちらに来てつくづく思うのは、メインストリームが必ずしも成功への近道ではなく、あくまで目標によってアプローチは多様だということです。

どうせ、すでに「普通のPTとしてのキャリア」を歩んでいないわけですので、同様に「普通の研究者としてのキャリア」を歩まなくても、いいのかもしれません。

2016年9月11日日曜日

モントリオールで飲茶

こんにちは。

モントリオールは本当に文化的な多様性に富んでいる町です。その利点の一つに、日本ではなかなか食べられない割と本格的な色々な国の料理が、手軽に食べられることではないでしょうか。

休日の昼ごはんは、飲茶(Dim sum)をすることがたまにあります。
自分がよく行くのは、中華街にあるお店なのですが、これがなかなか美味しいんです。



飲茶のお店に入ったら、もうその雰囲気が圧巻です。完全に中国に来た気分です。どうやらモントリオールにある多くのお店は香港系らしいので、正確には中国ではなく、香港でしょうか。どちらもまだ行ったことがないので、料理の違いはまだあまりわかりません。

カートいっぱいに料理をのせた女性が店内を回り、中国語でこれ食べませんか?これはどう?と言ってきます。フランス語はもとより、英語もあまり通じないみたいです。

けっこう飲茶に通って気づいたことが何点かあります。

1.NOと言える勇気を持つ
飲茶では、NOと言えることがとても大事です。
なんか断るのも悪いな・・・とあまり食べたくないものでも「ください」と言ってしまうと、あっという間に食べたいものを食べる前にお腹いっぱいになってしまいます。欲しいものを予め決めておくと、心が揺らぎにくいと思います。

2.大勢で食べる
一つの料理の量が割とあります。色々な物をチャレンジしてみたければ、大勢でシェアしながらワイワイ食べるのが楽しくていいでしょう。彼女と二人でゆっくり・・・のような状況には飲茶は向いていないかもしれません。

3.朝ごはんを軽めしておく
やはり量の問題。どうせならお腹空かせてコンディションを整えて、いっぱい食べた方がいいと思います。

4.自前のソースなどを持っていく
お店によるのかもしれないですが、テーブルに醤油や酢がおいていない場合が結構あります。店員さんが英語もフランス語も通じないと、醤油頼みたくても頼めないことがあります。

5.中国語が話せて、料理に詳しい友達と行く
やはり本場の人が美味しいという料理は本当においしいものです。あと、店員さんとのやりとりもずっとスムーズです。お店によっては、現金で払うと税抜き価格にしてくれるところもあるようですが、中国語が通じない人にはこのサービスがないとか、あるとか。

今日も飲茶に行って、食べきれない分はお持ち帰りしました。今日の夕飯も、明日のお昼も飲茶の残りになりそうです。

2016年8月29日月曜日

あっという間の8月‐後編

両親が帰国した8月15日、今度は日本から大学学部生4名がやってきました。
今回のこの企画、自分がカナダで大学院生である間に行いたかったことの一つで、昨年から少しずつ準備してきました。

今回の研修のテーマは、主体的に体験することを目的としました。ただの見学旅行ではなく、自ら考えて実際の学生生活を短期間体験してもらう、ということがテーマです。そのため、研修前の準備も盛りだくさんで、研修中も学生たちは大忙しでした。

参加者
自分の出身大学の理学療法学専攻3年生の学生4名

研修期間
8月15日から8月29日

研修内容

①日本に関する英語でのプレゼン:
自己紹介、理学療法学教育、医療・介護保険制度、学生生活、災害時の理学療法体制を紹介しました。学生たちは日本にいる間からプレゼン準備をすすめ、研修中に自分で所属する研究室で臨床家や研究者に対して1度、また大学で先生や学生に対して1度プレゼンを行いました。1回目のプレゼンはまだ緊張と練習不足でほとんど聴衆を見て話せていませんでした。プレゼンのスキルアップを目指して、1回目のプレゼンの後は学生同士でプレゼンの批判的検討をして、2回目にむけて修正をしてもらいました。2回目のプレゼンは学生も堂々と発表していて、ポテンシャルの高さを感じました。

②研究室訪問:
McGIll大学や理学療法に限らず様々な分野の研究室訪問をしました。結果的にはMcGill、University of Montreal, University of Torontoの3大学で9つの研究室を訪問しました。自分がモントリオールに来てからお世話になっている先生方を訪問していくという内容でしたが、結果的には幅広い分野の研究を見学・体験する機会になりました。

③実験でのデータ測定・解析・結果の考察:
今回の研修前には準備として、自分の研究に関連する論文を2グループに分かれて読んでもらい、今回の研修中、トロントへの電車での移動中に一緒に論文に関するディスカッションをしました。そして、研修の後半で自分が行っている研究のデータ測定・解析の一部を実際に行ってもらいました。データ測定は脳卒中患者さんでの立位リーチ動作を3次元動作解析装置を用いて測定しました。その後のデータ解析は一緒に進めました。

④カナダでの臨床の話・見学:
まず、カナダと日本で理学療法士として働いた経験をお持ちの知人に、日本・カナダでの臨床に関するお話を聞かせてもらいました。また、自分が所属する研究所に併設しているリハビリテーション病院のPTに臨床の見学をさせてもらいました。臨床のお話し、見学を通して理学療法士の役割の相違点を知ることができました。

⑤McGill大学プロフェッショナルマスター課程の卒業研究プレゼンテーション:
滞在期間中に、プロフェッショナルマスター課程の卒業研究プレゼンテーションを聞くことができました。プレゼンは5分間と短いですが、学生たちが一年弱かけて臨床家・先生たちとともに取り組んできた研究ですので、すごい意気込みでした。またこのプレゼンで選ばれたグループはカナダ理学療法学会・カナダ作業療法学会で発表することができるということもあり、盛り上がってました。

⑥現地での生活:
今回は自分の自宅近くのB&Bで宿泊先を確保しました。ホテルでの宿泊では体験できない、海外での家事全般、買い物、料理、バスやメトロでの通勤など、学生として生活するのに必要な体験を行ってもらいました。道に迷い、フランス語に戸惑い、買い物に四苦八苦し、食後に近くの公園に散歩に行き・・・すべて、現地で生活してはじめてできる経験です。

⑦McGIll大学の学生との交流:
日本の大学生はやはり英語が思うように話すことができず、言語的な壁がありなかなかこちらの学生と交流するのが難しいです。ただ、自分が以前Teaching Assistantで教えていた学生の一人に日本語が話せる学生がいましたので、彼にモントリオールの案内をお願いし、学生たちと観光してもらいました。英語が思うように話せず、もっと勉強しないと・・と感じるのも勿論大切ですが、言語の壁を越えて、学生交流ができる良い機会となったようです。

研修の費用
研修費用の合計は一人当たり約$2,000でした。
飛行機代:$1,300
宿泊費:$325(B&B)+$90(トロントホテル)
交通費:$135(モントリオール定期)+$180(トロント移動費)
食費:$50

この研修を計画し始めた際の見積もりでの目標は、一人あたり$3,000を超えないことでした。今回の研修で協力してくれた先生方は完全にボランティアでしたので、研修費用が大幅に低く抑えることができました。快く学生たちを受け入れてくださった先生方に感謝です。

今後の課題は、まずこの研修を継続することです。また、大学の講義を聞くことができませんでしたので、9月に入って学生たちと一緒に聴講するのもいいかもしれません。そして、この研修プログラムはまだ経済的な援助がありません。今回の学生も自費で参加しています。$2000は大学生には非常に大きな出費です。どのような経済状態にある学生も参加できるようにするために、今後はこのプログラムが経済的な支援を受けられるようにしたいものです。