大学のすぐ裏側、ジムのすぐそばにRoyal Victoria Hospitalというお城のような病院があります。
1893年から病院として使用され続けているというかなり歴史のある病院で、世界初の腎臓移植が行われたのもここだそうです。当時$90,000でJohn Hamilton-Gordonが購入し、600人の作業員によって建設され、当時の病院建設費用は$800,000と、当時では巨額の費用を投じられたそうです。
この病院、授業で何度か行く機会があったのですが見た目は写真どおり非常にお洒落です。しかし入ってみると壁に亀裂が入っていたり、エレベータはすごい勢いで上がり下がりしたりと、なかなか年代を感じさせられます。そして何よりも、坂の上にある病院のため、病院に行くだけでかなり大変です。冬は当然道が滑りますので、お年寄りは公共交通機関で行くのはかなりきついです。
そこで新しくモントリオール市内で現在のRoyal Victoria Hospitalから6.3km離れた場所に作られた病院に、4月26日に引っ越しが行われます。
この新しい病院は13億ドルを投じて建てられました。Super-hospitalとかMega-hospitalなどと言われています。ベッド数は688を予定しており、救急や急性期を中心にかなり設備も増強されたようです。また研究所も病院内に併設されるためMcGill 大学の医学教育・研究の中心機関になるとされています。
建設時には汚職などすごい問題になったようですが、明日の26日から運用が開始されるとのことです。
しかし問題が一つ。病床数517の中核病院が6.3km離れた病院に引っ越しするのは容易なことではありません。明日の26日は病院としての機能を一日ストップして入院患者、設備類を引っ越すとのことです。
この引っ越し作業はオンタリオにある企業が担うとのことですが、前代未聞の規模とのこと。警察も動員してスムーズな引っ越しをサポートするようです。
明日はモントリオール市内がどんな様子になるのでしょうか。。