こんにちは。
今週はカナダ理学療法協会(Canadian Physiotherapy Association; CPA)の偉い人たちが大学に来て、大学の学部・大学院の理学療法士養成プログラムの教育が適切に行われているのか、監査を行っています。
監査は何となく、いやですね。
日本で理学療法士をしていた時も、厚生局の人たちが監査に来るとなると職場に緊張が走ったのを覚えています。
今回の監査では、教員のみではなくTeaching Assistantをしている大学院生へのインタビューもありました。
自分もインタビューされるTAの一人だったので、今日は色々な質問を受けました。
その中で印象的だったのが、日本の理学療法の教育システムと比べて、自分の所属する大学での教育システムはどう感じるか、ということです。
正直、日々TAをしていると感じることが多いのですが、こちらのいい点としては教員やTA、学生とのコミュニケーションが非常にとりやすく、意見がすぐに授業に反映されるという点があります。
毎回授業前後にはTAと教員でミーティングを行い、授業内容の確認と授業の反省を行います。
また自分が日本で卒業した大学は1学年20名と少人数だったからか、大学院生がTAを行う機会はあまりありませんでした。TAの経験自体が、その後教育の分野へ進もうとする学生にとってもいい経験になっています。
日本のカリキュラムの良い点としては、臨床実習が比較的早い時期にある、ということです。
自分の所属している大学ではU3(日本の大学4年生)になるまでは見学実習すらもなく、授業で習う内容と臨床を結びつける機会があまりないのが現状です。やはり授業で習った理論や実技は、記憶が新しい間に臨床で実践しないと、すぐに忘れてしまいますし、理解度もずいぶん違います。
日本では少なくとも3年生の評価実習や養成校によってはその前の見学実習もありますから、こちらの大学よりはマシかもしれません。
教育システムの監査では色々な話が聞けておもしろかったです。
今後またTAについてもう少し詳しくブログに書けたらと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿