2022年7月12日火曜日

Visiting Quebec city

ケベックシティ

ケベックシティにあるUniversity  of Lavalで働く大学院時代の元同僚二人を訪ねて、ケベックシティにやってきました。

モントリオールとケベックシティはVIAで約3時間30分の道のりです。距離はおよそ250kmです。こちらの列車はディーゼル車両で、日本の新幹線と比べれば、だいぶゆっくり進みます。

けっこう前に予約もして、準備万端と思っていたのですが、ケベックシティに向かう2日前になってVIAからメールが。。

「労働組合と会社側の労使交渉が難航し、このまま物別れに終われば11日から1週間はすべての列車がキャンセルになります」

そうだった。ここはカナダ、しかもケベックだったんだ。

こういう時に大切なのは、期待値をぐっと下げること。しっかり学びを活かします。ケベックシティに行ければラッキー、行けなければ残念でした。くらいに思っていればいいんです。今回の旅の主要な目的の一つであっても。

結果的に、労使交渉は少し進展があり、ひとまず今日は列車が通常運行となりケベックシティには来ることができました。今日の16:00時点で、交渉がまとまらなければ明日の列車はキャンセルになるのでバスか飛行機で帰ることになります。

労働者がしっかり権利を主張しているのは素晴らしいことだ、と受け止めておきます。

今回はビジネスクラスをとったので、だいぶ座席もサービスも良いです。
食事サービスつきです!








2022年7月11日月曜日

同じ学会に参加して感じる小さな成長

こんにちは。 

今回参加している学会は2014年にバンクーバーで開催された際にも参加したISPGRという国際学会です。 この学会は北米、ヨーロッパだけではなく日本からの参加者も多く、2014年のこの学会やその後の学会で知り合った方々とはいまも仕事で様々な形でご一緒させていただいてます。 2014年に参加した際にはまだモントリオールにも来たばかりで、何が何だかよく分からないまま参加していました。 今回の学会では少し成長を感じました。 

1. 準備が良くできていた 

何事も準備が大切です。学会の1ヶ月前から資料づくりやプレゼン練習を少しずつやっていました。本番も様々なパターンで説明できていたと思います。 この学会はエンジニア、神経科学、リハビリテーションなど様々なバックグラウンドを持った研究者が集まります。 聞き手の興味や背景知識に応じて説明を変えるのも大切なことです。相手に伝わらないと意味ないですからね。 

2. ポスターの視認性が高まった

少し前に作ったポスターを見たら、ずいぶん文字が多いことに気づきました。 今回はかなり図を駆使して、分かりやすい内容になったと思います。ただ、発表してみて、反省も残るのでこの点は次回の課題です。 

3. 発表以外の時間で多くの研究者と交流できた 

対面式学会に参加する大きな目的の一つが、他の研究者との交流です。同じような研究をしている人とは自然に会話も弾みます。次回の学会でも是非会おう、というようになってお互いにモチベーションが上がります。 

4.自分の研究を知ってくれてる人がいた 

知らないイスラエルの研究グループの人が、私のポスターのところにやってきて、「あなたがYosukeね!あえてとても嬉しいわ!」と少し興奮気味に話しかけてきました。よく聞くと、私と似た研究をしていて、これまでに出版した私の論文を褒めてくれました。 その人の口述発表を聞きに行ったら、イントロの最初のスライドで私の論文を引用してくれていました。 同じような研究をしている人たちが集まっていますので、このようなことがあるのも、当然なのかもしれません。でもやっぱり嬉しかったです。 自分の研究が他の人の役に立つことを目の当たりにすることってほとんどないので、このようなことがあるとすごくモチベーションになります。 そのイスラエルの研究グループとは、今後も是非連絡を取り合って、お互い頑張ろうね、と励ましあって別れました。 

久々の対面式の学会でしたが、オンラインにはない経験がたくさん詰まっていました。 
また次の学会に参加できるように、日々の地味な仕事をコツコツ頑張ろう、と思います。

Back to Montreal

こんにちは。大変ご無沙汰しております。Yosukeです。

2017年7月以来、5年ぶりにモントリオールに戻ってきました。今回は学会と研究の打ち合わせを兼ねて、2週間滞在しています。

こんなに長い間モントリオールに戻らないとは予想もしていなかったですがモントリオールは全く変わっていませんでした。

もちろんコロナの影響もあり、よく行っていたお店がなくなっているなどの物理的な変化は多少ありますが、基本的に大きな変化は感じません。いまは夏なので、町の人々はリラックスして心に少し余裕を感じます。冬の後半は人々の心に余裕がなくなり、また殺伐とするのですが、今回はそれを感じることもありません笑

滞在開始から1週間がたちましたが、とにかく、こちらは涼しいです。
日本に帰国した後も走ることだけは続けていましたが、この時期は暑すぎて長くて7km程度がやっとでした。モントリオールに到着した後、すでに宿⇔Mont-Royalコース15.5kmのランニングを4回しました。Mont-Royalのタイムトライアルもしましたが、20分すら切ることができず。。留学中と比べて身体の衰えを感じました。もう留学開始から10年近く経つわけですので、当然ですが。。





2017年12月26日火曜日

Diplomaが到着!!

こんにちは。お久しぶりです。今年も残すところわずかですね。

昨年から今年にかけては、子どもが生まれ、必死でThesisを書き、家財を売り払い、モントリオールのアパートを引き払い、日本に家族3人で帰国し、日本のアパートに移り住み、就職面接し、就職し、またモントリオールでDefenseして...と盛りだくさん過ぎました。思い出すだけでちょっと「ウッ...」と吐き気をもよおすね、と妻と話しています。

さて、先日、Diplomaが日本の自宅に届きました。
10月末のConvocationに出席できなかった人は翌日から大学でピックアップすることができますが、自分はピックアップすることもなく1ヶ月が経ち、その時点でまだ大学に残っているDiplomaは登録された住所に郵送される仕組みになっています。
今年の夏にDefenseのためにモントリオールに行った際にDiploma用のフレームを買っていたので、早速入れました。


Diplomaはラテン語です。何と書いてあるかわからないため、念のため英語のオフィシャルの翻訳も別紙で付けてもらいました。

これで本当の本当に卒業です。
博士課程...終わったんですね。もう最近はMcGillの同窓会のメールが届くようになりました。

こんな日が来るとは、4年前は全く想像できていませんでした(4年前の記事)。
届けば紙きれ一枚ですが、この紙のために本当に全力で取り組みました。
応援してくださった方々、本当にありがとうございます。

このブログですが、今後留学を志す方、あるいは留学中の方や留学・海外生活を垣間見たい方などに、多少情報提供ができるかもしれません。更新していない期間中にもアクセスしていただいている方がかなりの数いらっしゃるようですので、こんなブログでも存在価値があるなら、まだしばらくは残しておきたいと思います。

帰国後、家庭生活は至って順調なのですが、仕事面では日本の生活に適応するのに実は少し苦労しています。日本の大学という組織がカナダとは全く、全く異なり戸惑うことが多いのが実情です(日本・カナダどちらも良し悪しがあります)。日本の大学での仕事の様子もアップデートしていけたらいいですが、現状は余裕がないですね。。。少しずつ、、、ということで。

2017年8月26日土曜日

Defense後の手続き

こんにちは。

7月29日に日本に帰国後、この10年くらいで最も体調を崩し、気管支炎になり、その後なぜかウィルス性の筋炎とみられる筋力低下が起きました。Defenseに向けて張りつめていた緊張が急に解けて、免疫まで油断してしまったのかもしれません。

いまはだいぶ体調も戻り、落ち着いてきました。
先日は結婚記念日のお祝いに数年ぶりに横浜に行ってきました。神奈川出身で横浜もずいぶん行ったのに、群馬とカナダでの生活ですっかりお上りさんになってしまいました。



さて、Defenseを終えてすべて終わったかのように見えますが、実はdefense後も、レビュアーに指摘された事項を修正して博士論文の最終提出をしなければなりません。
提出はdefenseの一か月以内と定められていますが、自分は8月15日の締め切りに間に合わせたかったため、帰国後、根詰めて一気に終わらせ、8月11日に最終提出しました。体調を崩したのはその影響もあるかもしれないですね。。

学位授与は卒業式(convocation)で行われるのですが、McGill大学の場合卒業式は例年6月、10月、2月の年3回(4ヶ月に一度)行われます。10月の卒業式に間に合わせるには、8月15日までに最終提出を終える必要がありました。特に急ぐ理由もないですが、早く全て終わらせたい一心で、今回は頑張りました。そのおかげで、10月末に学位記が発行される予定です。本当は卒業式も行きたいところですが、そのためだけに家族を置いて職場にも迷惑をかけられませんので、今回は(次回はないですが)行けません。

ちなみに、McGill大学の博士課程の卒業生が着るガウンと帽子は最強にダサいと有名です。


学位記は、卒業式の1ヶ月後に郵送される予定ですので、手元に届くのは11月末か12月初旬ということになります。今も、博士課程での研究結果の解析や論文執筆を行っているのであまり実感は湧きませんが、学位が届けば本当に終わったんだ・・・という実感が湧くかと思います。


2017年7月28日金曜日

PhD oral defense

こんにちは。
去る7月25日、PhD oral defenseを終え、無事にパスすることができました。
当日は、9:00開始でしたが8:00には会場に入り準備してました。





私が所属する学科のdefenseはアットホームで、軽食やコーヒーを同じ研究室の同僚が準備してくれ、合格の知らせの後にはDeanがシャンパンを振る舞ってくれます。
私は日本から持ってきた八ツ橋とキットカットもテーブルに並べて置きました。



当日は同じ研究所の同僚やクラスメイトなど30人くらいが来てくれました。
Defenseのプレゼンは、練習のおかげで良くできていたと思います(自画自賛)。発表時間も30分の制限の中28分とちょうど良かったですし、聴衆の反応を見ながら内容を調整することもできました。質疑では、なにを聞かれたかはメモしたのでよく覚えているのですが、どんな風に答えたのかはさっぱり覚えていません。



今後は評価者からのコメントに沿って論文の修正をしますが、主に英語のグラマーや誤字に関する指摘ばかりでしたので、すぐ修正して片付けたいと思います。8月15日までに提出すれば10月に学位記が日本に発送されます。巨大な学位記のフレームもdefense後すぐにちゃっかり買っておきました。

明日朝の飛行機で日本に帰ります。時差ボケから治ることなく帰国となり、月曜日からはまた仕事です。

凉しい(朝晩は寒い)モントリオールから灼熱の日本に帰るのが心残りがありますが、日本で応援してくれていた家族がいるので帰ります。

2017年7月25日火曜日

This is the day!

いよいよこの日がやってきました。Defense当日。
予想通り、時差ボケと緊張で朝2:30くらいから起きてしまい、結局Defenseの準備をしています。

一昨日の夜は自分の指導教員がフロリダでの学会から帰宅したすぐ後に、彼女の家でみっちり3時間練習につきあってもらいました。そして昨日はまた研究室の同僚にもプレゼンを見てもらい、様々な指摘やアドバイスをもらいました。本当に最後まで良い同僚です。

モントリオールに金曜夜に到着し、それから30分のプレゼンを多分20回以上練習しています。パスするかどうかというよりも、これまでの4年間の苦行の成果をこれまでお世話になった人たちにしっかり発表することが大事だと思います。

プレゼンの開始は9:00AM。そろそろ朝ごはんを食べて、早めに会場に入って準備したいと思います。今日は他の学部に所属していた友人たちも応援に来てくれます。発表もそうですが、どんなディスカッションや質疑になるか楽しみです!

では行ってきます。